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Nothing Lasts Forever - Echo & The Bunnymen【歌詞・和訳】

 

 

こんにちは。今回は80年代に活躍し現在も活動を続けるイギリスのバンド、Echo & The Bunnymen(エコー&ザ・バニーメン)の「Nothing Lasts Forever」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

Echo & The Bunnymen(エコー&ザ・バニーメン)

▲The Guardianより

 

1978年にイギリスはイングランドリヴァプールにて、ボーカリストのIan McCulloch(イアン・マッカロク、写真中央)、ギタリストのWill Sergeant(ウィル・サージェント、写真左)、ベーシストのLes Pattinson(レス・パティンソン、写真左)の3人で結成されたバンド(1980年にドラマーのPete de Freitas(ピート・デ・フレイタス)が加入。残念ながら彼は1989年に交通事故で亡くなってしまったため、上の写真には不在)。陰鬱ながらも力強い歌詞と、ベースとドラムが生み出す緊迫感に満ちたリズムの上で鳴らされる妖艶なギターの音色が印象的な、「ネオ・サイケ」と呼ばれる作風で知られている。粒揃いのシングルとアルバム、気迫溢れるライブパフォーマンスで80年代前半には当時最も勢いのあるバンドのひとつとして人気を博した。80年代後半に入ってからピートの事故死をはじめとするトラブルが続出、1993年に一度解散するも、1996年に残されたオリジナルメンバー3人で再結成。以降はイアンとウィルの2人を中心に、現在に至るまで活動を続けている。これまでに13枚のスタジオアルバムと30曲近いシングル曲をリリースしており、代表的なアルバムに『Crocodiles』、『Heaven Up Here』、『Porcupine』、『Ocean Rain』などがあり、代表曲に「The Cutter」、「The Killing Moon」、「Bring On The Dancing Horses」、「Lips Like Sugar」、「Nothing Lasts Forever」などがある。

今回紹介する「Nothing Lasts Forever」は、メンバー間の不和やピートの事故死、商業的不振やバンド解散などの数々の憂き目を経て再び集ったオリジナルメンバー3人による、名実共に復活作と言って良いであろう7thアルバム『Evergreen』からの1stシングル。

 

 

▼目次

※和訳だけ見たい方は、目次から「Nothing Lasts Forever - Echo & The Bunnymen【歌詞・和訳】」の項へ跳んで下さい

 

 

「Nothing Lasts Forever」について

 

 

本楽曲「Nothing Lasts Forever」は、彼らが1993年に一度解散したのち、1996年に再結成してから初めてリリースされたスタジオアルバム『Evergreen』からの1stシングルです。本楽曲は全英シングルチャートで8位をマークし、名実共に彼らの復活を示す狼煙となりました。

 

メンバー間の不和やピートの事故死、商業的不振などのアクシデントが重なり1993年に一度解散してしまったエコー&ザ・バニーメンですが、メンバー各々が個人の活動を経たのち、3年後の1996年に、イアンとウィル、レスの残された3人のオリジナルメンバーで再結成しました。

 

再結成後のエコバニは本楽曲「Nothing Lasts Forever」や本楽曲が収録されたアルバム『Evergreen』に顕著なように、ウィルの穏やかに揺らめきながら燃える炎のようなギターのサウンドや、イアンのどこか角が取れた印象のある渋いボーカルが印象的な、「オルタナティブ・ロック」に近しいサウンドへと変化しています。

 

Nothing ever lasts forever(どんなものも、永遠に続くことは決してない)」というコーラスに顕著なように、怒りや恐怖、悲しみや欲望といった己の内のダークな感情を張り詰めたポストパンサウンドに乗せて迸らせていた往時の彼らとは、ずいぶんと変わった印象があります。バンドとして浮き沈みを経験し、何よりオリジナルメンバーを事故で失った彼らにとって、この歌詞は非常に大きな意味合いを持ったものなのだと思います。

 

ちなみに、コーラスの手前で聞こえる、どこかで聞いたことのあるようなバックボーカルを務めているのは、ご存知イギリスを代表するバンドのひとつOasis(オアシス)のボーカリスト、Liam Gallagher(リアム・ギャラガー)(!!)なんだそうです*1。本楽曲のレコーディング時、たまたま隣のスタジオにオアシスの面々がおり、リアムとイアンは程なくして打ち解け、数杯のビールを飲み交わしたのちに、本楽曲にバックボーカルを提供する運びになったんだとか。

 

本楽曲へのリアムのバックボーカルでの参加の他にも、彼らの2009年リリースの11thアルバム『The Fountain』の楽曲には、ご存知イギリスを代表するバンドのひとつColdplay(コールドプレイ)のボーカリストのChris Martin(クリス・マーティン)がバックボーカルで参加していたり、再結成後の彼らのアルバムには、後輩のバンドたちからのリスペクトがたびたび見受けられます。

 

僕はエコバニというバンドを、好きで追っていたミュージシャンたちの発言や、彼らに関する雑誌の記事の中などにしばしば登場する名前として少しずつ認知していきました。本楽曲の中でイアンは「どんなものも、永遠に続くことは決してない」と歌っていますが、僕としては、どんなものもそのかたちを変えながらどこかで続いている、そんなふうに思わされてならないのです。

 

 

Apple Music

Nothing Lasts Forever

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  • エコー&ザ・バニーメン
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

▼ミュージックビデオ(YouTubeより)


www.youtube.com

 

 

▼ライブ映像(YouTubeより)


www.youtube.com

 

 

Nothing Lasts Forever - Echo & The Bunnymen【歌詞・和訳】

 

 

I want it now

I want it now

Not the promises of what tomorrow brings

I need to live in dreams today

I'm tired of the song that sorrow sings

 

 

今、それが欲しい

今、それが欲しいんだ

明日がもたらす約束ではなく

今日は、夢の中で生きる必要がある

疲れたんだ、悲しみが歌う歌に

 

 

And I want more than I can get

Just trying to, trying to, trying to forget

 

 

そして、俺は求める 得られるよりさらに多くを

ただ、忘れようと、忘れようと、忘れようとしながら

 

 

I'd walk to you through rings of fire

And never let you know the way I feel

Under skin is where I hide

The love that always gets me on my knees

 

 

君のほうへ歩こう、火の輪を通って

そして、決して君には知らせない 俺が感じるものを

肌の下が、俺の隠れる場所

いつだって、俺を跪かせる愛

 

 

And I want more than I can get

Just trying to, trying to, trying to forget

 

 

そして、俺は求める 得られるよりさらに多くを

ただ、忘れようと、忘れようと、忘れようとしながら

 

 

Nothing ever lasts forever

Nothing ever lasts forever

Nothing ever lasts forever

Nothing ever lasts forever

 

 

どんなものも、永遠に続くことは決してない

どんなものも、永遠に続くことは決してないんだ

どんなものも、永遠に続くことは決してない

どんなものも、永遠に続くことは決してないんだ

 

 

<♪>

 

 

I want it now

I want it now

Don't tell me that my ship is coming in

Nothing comes to those who wait

Time's running out the door, you're running in

 

 

今、それが欲しい

今、それが欲しいんだ

言わないでくれ、俺の船がやってきたと

どんなものも来ない、待つ者たちのもとへは

時間はその戸から無くなっていき、お前は走って入ってくる

 

 

So, I want more than I can get

Just trying to, trying to, trying to forget

 

 

だから、俺は求める 得られるよりさらに多くを

ただ、忘れようと、忘れようと、忘れようとしながら

 

 

Nothing ever lasts forever

Nothing ever lasts forever

Nothing ever lasts forever

Nothing ever lasts forever

 

 

どんなものも、永遠に続くことは決してない

どんなものも、永遠に続くことは決してないんだ

どんなものも、永遠に続くことは決してない

どんなものも、永遠に続くことは決してないんだ

 

 

All the shadows and the pain

Are coming to you

All the shadows and the pain

Are coming to you

All the shadows and the pain

Are coming to you

All the shadows and the pain

Are coming to you...

 

 

全ての影と痛みが

お前のもとへやってくる

全ての影と痛みが

お前のもとへやってくる

全ての影と痛みが

お前のもとへやってくる

全ての影と痛みが

お前のもとへやってくる...

 

 

シングル「Nothing Lasts Forever」やアルバム『Evergreen』等の試聴・購入はこちら!

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

<シングル>📻♫

 

●「Nothing Lasts Forever」

★全英シングルチャート8位

「どんなものも永遠に続くことは決してない」と歌う、人生のほろ苦さを感じさせる7thアルバム『Evergreen』からの1stシングル!(1997年リリース)

Nothing Lasts Forever

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  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

●「I Want To Be There (When You Come)」

7thアルバム『Evergreen』からの2ndシングル!(1997年リリース)

I Want to Be There (When You Come)

I Want to Be There (When You Come)

  • エコー&ザ・バニーメン
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

●「Don't Let It Get You Down」

7thアルバム『Evergreen』からの3rdシングル!(1997年リリース)

Don't Let It Get You Down

Don't Let It Get You Down

  • エコー&ザ・バニーメン
  • ポップ
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

<アルバム>📕♫

 

●『Evergreen』(スタジオアルバム)

★全英アルバムチャート8位

メンバー間の不和やピートの事故死、商業的不振やバンド解散などの数々の憂き目を経て再び集ったオリジナルメンバー3人による、名実共に復活作と言って良いであろう7thアルバム!大ヒットシングル「Nothing Lasts Forever」(全英シングルチャート8位)をはじめ、「I Want To Be There (When You Come)」「Don't Let It Get You Down」など全12曲を収録!(1997年リリース)

Evergreen (Expanded)

Evergreen (Expanded)

 

●『Songs To Learn And Sing』(ベストアルバム)

エコバニ入門にぴったり!デビューから1985年当時までにリリースされたシングルの中から、ヒットシングル10曲(+新曲「Bring On The Dancing Horses」)を選り抜いて収録したベストアルバム!(1985年リリース)

Songs to Learn and Sing

Songs to Learn and Sing

  • エコー&ザ・バニーメン
  • ロック
  • ¥1630

 

●『Live At The Royal Albert Hall』(ライブアルバム)

エコバニのライブを追体験してみたい人はぜひ!彼らが行ったライブの中でも白眉と言われる、1983年にイギリスはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたライブの音源を収録したライブアルバム!

Echo & The Bunnymen - Live At the Royal Albert Hall

Echo & The Bunnymen - Live At the Royal Albert Hall

  • エコー&ザ・バニーメン
  • ロック
  • ¥1630

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『Evergreen』(スタジオアルバム)

★全英アルバムチャート8位

メンバー間の不和やピートの事故死、商業的不振やバンド解散などの数々の憂き目を経て再び集ったオリジナルメンバー3人による、名実共に復活作と言って良いであろう7thアルバム!大ヒットシングル「Nothing Lasts Forever」(全英シングルチャート8位)をはじめ、「I Want To Be There (When You Come)」「Don't Let It Get You Down」など全12曲を収録!(1997年リリース)

 

▼輸入盤CD【おすすめ!】

エコバニの復活作『Evergreen』がリリース25周年を記念してリイシュー!ボーナストラックとして、1997年のグラストンベリー・フェスティバル出演時の音源が5曲収録されています。(オリジナル盤は1997年、リイシュー盤は2022年リリース)

Evergreen

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▼輸入盤CD[拡張盤]

エコバニの名盤『Evergreen』がリリース25周年を記念してリイシュー!CD2枚組の拡張盤のこちらは、1枚目のCDにはスタジオアルバムに加えてシングルのB面曲6曲が、2枚目のCDにはリリース当時のライブ音源&ラジオ出演時の音源15曲が収録されています。(オリジナル盤は1997年、リイシュー盤は2022年リリース)

※下記リンク先では輸入盤アナログレコード(リイシュー盤、スタジオアルバムのみ)も取り扱っているようなので、気になる方はご覧になってみてください。

Evergreen

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●『The Killing Moon - The Singles 1980-1990』輸入盤CD(ベストアルバム)

エコバニ入門にぴったり!彼らが80年代にリリースしたシングルの中から、ヒットシングル13曲を選り抜いて収録したベストアルバム!(2017年リリース)

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●『Echo & The Bunnymen Original Album Series』輸入盤CD(ボックスセット)

エコバニをもっと聴いてみたくなった人におすすめ!ファンや批評家の間で人気の高い、エコバニの初期のスタジオアルバム5作品をまとめたお得なボックスセット!

 

収録内容:

『Crocodiles』(1980年リリースの1stアルバム、「Rescue」「Crocodiles」ほかを収録)

『Heaven Up Here』(1981年リリースの2ndアルバム、「A Promise」「Over The Wall」ほかを収録)

Porcupine(1983年リリースの3rdアルバム、「Back Of Love」「The Cutter」ほかを収録)

『Ocean Rain』(1984年リリースの4thアルバム、「The Killing Moon」「Silver」「Seaven Seas」ほかを収録)

『Echo & The Bunnymen』(1987年リリースの5thアルバム、「Lips Like Sugar」「The Game」ほかを収録)

 

 

●『Songs To Learn And Sing』輸入盤アナログレコード(ベストアルバム)

1985年にリリースされたエコバニのベストアルバムがアナログレコードでリイシュー!エコバニ入門にぴったり!デビューから1985年当時までにリリースされたシングルの中から、ヒットシングル10曲(+新曲「Bring On The Dancing Horses」)を選り抜いて収録したベストアルバム!(オリジナル盤は1985年、リイシュー盤は2022年リリース)

※こちらはアナログレコードです。再生にはレコードプレーヤー等の専用の再生機器が必要になりますので、ご注意ください。

 

 

▼その他

 

<映像作品>

 

●『Echo & The Bunnymen Live At The Albert Hall 1983』(ライブフィルム)

エコバニのライブを追体験してみたい人はぜひ!彼らが行ったライブの中でも白眉と言われる、1983年にイギリスはロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたライブの映像を収録したライブフィルム!
※現在、YouTubeのチャンネル「Official Echo & The Bunnymen & Ian McCulloch」にて公開されています


www.youtube.com

 

 

最新情報はこちら!

 

 

バンド日本版公式サイト:https://wmg.jp/echo-the-bunnyman/

 

バンド公式サイト:https://www.bunnymen.com/

 

 

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