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洋楽の歌詞の和訳をしてます。意見や誤訳等あれば、教えていただけると幸いです。

Viva La Vida - Coldplay【歌詞・和訳】

 

 

こんにちは。今回は今や世界で最も有名な音楽グループのひとつとなったイギリスのバンド、Coldplay(コールドプレイ)の「Viva La Vida」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

▲「Viva La Vida」ミュージックビデオより

 

 

Coldplay(コールドプレイ)

▲NME Japanより

 

1997年にイギリスはイングランドのロンドンにて、ボーカリストのChris Martin(クリス・マーティン、写真左から2人目)、ギタリストのJonny Buckland(ジョニー・バックランド、写真左から3人目)、ベーシストのGuy Berryman(ガイ・ベリーマン、写真左から4人目)、ドラマーのWill Champion(ウィル・チャンピオン、写真左から1人目)の4人で結成されたバンド。ギターやピアノが奏でる美しいメロディや、愛する人への想いや生きていく上で感じる苦悩を綴った繊細な歌詞が印象的な「オルタナティブロック」と呼ばれる作風のほか、カラフルなエレクトロニックサウンドをはじめその時々のトレンドのサウンドも織り交ぜたポップなサウンドや、「マイノリティとして生きること」や「愛を信じること」といった壮大なスケールの世界観が綴られた歌詞が印象的な「オルタナティブポップ」と呼ばれる作風で知られる。これまでに9枚のスタジオアルバムと40曲以上のシングルをリリースしており、代表的なアルバムに『Parachutes』『A Rush Of Blood To The Head』『Viva La Vida Or Death And All His Friends』『Mylo Xyloto』『A Head Full Of Dreams』などがあり、代表曲に「Yellow」「The Scientist」「Fix You」「Viva La Vida」「Paradise」「A Sky Full Of Stars」「Hymn For The Weekend」などがある。

今回紹介する「Viva La Vida」は、プロデューサーにイギリスの名うてのミュージシャン/音楽プロデューサーとして知られるBrian Enoブライアン・イーノ)を迎え、非西欧圏の音楽のエッセンスを取り込んだサウンドや「生と死」のような壮大な世界観を持つ歌詞といった新境地を開拓し、バンドに大きなブレイクスルーをもたらした4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』からの2ndシングル。

 

 

▼目次

※和訳だけ見たい方は、目次から「Viva La Vida - Coldplay【歌詞・和訳】」の項へ跳んで下さい

 

 

絶賛開催中のコールドプレイのライブツアー「Music of the Spheres World Tour」が遂に日本にやってくる!

 

 

コロナ禍による行政上の制限がついに撤廃され、海外のミュージシャンたちの来日公演の開催が続々と決定している昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか。プレイガイドのサイトやお財布とにらめっこしながら、「ああでもない、こうでもない」と考えを巡らせる、大変だけれど楽しい日々が続いていることかと存じます。

 

さて、そんな海外ミュージシャンの来日ラッシュの最中、今や世界で最も有名な音楽グループのひとつとなったイギリスのバンド、Coldplay(コールドプレイ)の来日公演も決定しています*1。最新アルバム『Music of the Spheres』を引っ提げてのライブツアー「Music of the Spheres World Tour」の日本公演は、11月6日(月)と7日(火)の2日間、東京都は文京区にある東京ドームにて行われます(スペシャルゲストはなんと、コンポーザーのAyaseとボーカルのIkuraからなる、「小説を音楽にするユニット」YOASOBI(ヨアソビ)に決定!*2)。

 

平日の2日間の開催という、コールドプレイの主たるファン層にとっては少々スケジュールの調整が要りそうな日程ながら、プレイガイドのチケット先行受付では抽選に漏れる人が続出、チケットの一般発売が開始すると、あっという間に全席種が完売してしまいました。後日に始まった追加席の販売も軒並み終了しているようですが、現在もプレイガイドによってはリセールが行われていることがあるので、一度は諦めてしまったという方も、こまめにプレイガイドのサイトをチェックしていれば、思わぬ巡り合わせがあるかもしれません(前回の来日公演を踏まえると、当日券の販売もある...かも?)。

 

 

▼✨ Coldplay Asia & Australia 2023 Tour (Official trailer)(YouTubeより)


www.youtube.com

 

 

Coldplay「Music of the Spheres World Tour」日本公演公式サイト(Live Nation Japanより)

www.livenation.co.jp

 

 

前作『Everyday Life』のリリース時、クリスが「環境に優しいツアーが実現できるまで、しばらくツアーは行わないつもりなんだ」と述べ*3、ニューアルバムを引っ提げてのライブツアーを期待していたファンを大いに悲しませたことも記憶に新しいですが、クリスのそんな発言から2年を経て、コールドプレイの最新ライブツアー「Music of the Spheres World Tour」は満を持して「環境に優しいツアー」となって帰ってきました。

 

「環境に優しくなった」とは謳いつつも、それでライブのスケール感が損なわれたかというわけでもないようで、色とりどりの眩いレーザーや事あるごとに打ち上がる紙吹雪と花火、そして会場を光の海(あるいは星の瞬く夜空?)に変えてしまうXyloband(ザイロバンド)といった、コールドプレイのライブではお馴染みのド派手な演出は今回のツアーでも健在のようです(というか、傍目には何が変わったのかが全く分からない...!)。

 

 

▼A Sky Full Of Stars (Live at River Plate)(YouTubeより)

絶賛開催中の最新スタジオアルバム『Music of the Spheres』を引っ提げてのライブツアー「Music of the Spheres World Tour」より、2022年の10月28日に南米はアルゼンチンのブエノスアイレスで行われたライブからのライブ映像!


www.youtube.com

 

 

コールドプレイの公式サイトでは、今回のライブツアー「Music of the Spheres World Tour」で行っている環境への配慮がまとめられています*4再生可能エネルギーの使用や使用されるプラスチックの削減をはじめとして、チケットが1枚売れるごとに1本の樹を植樹する活動や、環境への負荷が少ない交通手段を用いて会場に訪れた観客への、専用のアプリを通じた物販で使える割引コードの提供、そして使用することで発電を行える自転車や床をライブ会場に設置し、観客にライブを楽しみつつ発電に協力してもらう試みなど、ユニークな取り組みも多数行っています。

 

 

▼Music of the Spheres World Tour: Sustainability

sustainability.coldplay.com

 

 

三者機関の調べでは、今回のライブツアー「Music of the Spheres World Tour」は現時点で前回のライブツアー「A Head Full Of Dreams Tour」と比べてCO2排出量を約47%削減できているとのことです*5。時には環境保護団体から指摘を受けたり*6、金銭的な問題からそもそもツアー自体が行えない可能性があったことがクリスの口から明かされたりなど*7、やはり大変なこともあるにはあるようですが、いちファンとしては頑張ってほしいと思いますし、応援したいと思います。

 

さて、今回はコールドプレイの6年ぶりの来日公演を祝して、彼らの有名楽曲の歌詞の和訳を紹介していきたいと思います。今回はプロデューサーにイギリスの名うてのミュージシャン/音楽プロデューサーとして知られるBrian Enoブライアン・イーノ)を迎え、非西欧圏の音楽のエッセンスを取り込んだサウンドや「生と死」のような壮大な世界観を持つ歌詞といった新境地を開拓し、バンドに大きなブレイクスルーをもたらした4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』より、「Viva La Vida」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

ブライアン・イーノWikipediaより)

ja.wikipedia.org

 

▼「With Or Without You」ミュージックビデオ(YouTubeより)

ブライアン・イーノがプロデュースを務めた、コールドプレイの先輩にあたるアイルランドのロックバンドU2(ユーツー)の代表曲のひとつ!


www.youtube.com

 

 

「Viva La Vida」について

 

 

スペイン語で「人生万歳(long live life)」を意味する「Viva La Vida」という言葉をタイトルを冠した本楽曲の歌詞は、落ちぶれた王様が世界を支配していた頃の自分に思いを馳せる、ポジティブな響きを持つタイトルや高揚感に満ちたサウンドとは打って変わった、何とも物悲しいものとなっています。

 

(ちなみに、本楽曲が収録されたアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』のジャケットになっている絵画は、19世紀のフランスの画家Eugène Delacroix(ウジェーヌ・ドラクロワ)の「La Liberté guidant le peuple(民衆を導く自由の女神)」という、フランス7月革命を題材にした絵画だそうです。)

 

 

▼『民衆を導く自由の女神ウジェーヌ・ドラクロワ・作(Wikipediaより)

ja.wikipedia.org

 

 

また、本楽曲「Viva La Vida」と本楽曲が収録されたアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』のタイトルは、20世紀のメキシコの女性画家Frida Kahlo(フリーダ・カーロ)が生前最後に描いた同名の絵画からとられているのだそうです*8*9

 

 

フリーダ・カーロWikipediaより)

ja.wikipedia.org

 

 

▼『Viva La Vida』フリーダ・カーロ

www.fridakahlo.org

 

 

湧き立つような白い雲が浮かぶ青空をバックに、切り口から赤く瑞々しい果肉が覗くスイカをダイナミックなタッチで描いた本作『Viva La Vida』ですが、本作を描いている当時、彼女はその身体を病に侵されつつあり(彼女は生涯を通じて怪我や病気に悩まされ続けた苦労の人だったようです)、鎮痛剤も効かないほどの痛みから、制作も思うようにできなくなっている状態だったのだそうです。

 

観ていると得も言われぬパワー、気圧されんばかりの生気のようなものを感じさせる本作ですが、そんなバックグラウンドを知っていると、彼女がどんな思いでこの絵を描いたのか、そしてどんな思いで『Viva La Vida(人生万歳)』というタイトルを付けたのか、その真意のほどを慮ってしまいます。

 

クリスはインタビューの中で、 この絵画についてこう言及しています*10

 

 

“She went through a lot of shit, of course, and then she started a big painting in her house that said ‘Viva la Vida,'”“I just loved the boldness of it.”

 

「知ってのとおり、彼女は多くの苦しみを経験した後に、自分の家で『Viva La Vida(人生万歳)』という大きな絵画を描き始めたんだ。」「僕はその絵画の大胆さがとにかく好きなんだよ。」

 

 

『Viva La Vida Or Death And All His Friends(人生万歳、もしくは死と彼の全ての友人)』というアルバムのタイトルもそうですが、本楽曲は生と死、喜びと悲しみといった相反するものを内包する「人生というものの多面性」を歌っているように感じます。

 

高揚感溢れるサウンドと哀愁を感じさせる歌詞、一聴するとミスマッチなようにも感じられる取り合わせですが、このミスマッチ具合こそが彼らにとっての人生のリアリティであり、彼らがこの曲を通じて語りたかったことなのではないかな、と思います。

 

 

▼「Viva La Vida」音源(Apple Musicより)

Viva La Vida

Viva La Vida

  • provided courtesy of iTunes

 

 

▼「Viva La Vida」ミュージックビデオ(YouTubeより)


www.youtube.com

 

 

▼「Viva La Vida」ライブ映像(YouTubeより)

2016年3月から2017年11月にかけて行われた、7thアルバム『A Head Full Of Dreams』を引っ提げてのライブツアー「A Head Full Of Dreams Tour」より、2017年の11月7日と8日の2日間、南米はブラジルのサンパウロで行われたライブからのライブ映像!


www.youtube.com

 

 

Viva La Vida - Coldplay【歌詞・和訳】

 

 

I used to rule the world

Seas would rise when I gave the word

Now in the morning I sleep alone

Sweep the streets I used to own

 

かつて、僕は世界を支配していた

僕が声をかければ、海には潮が満ちた

今、朝に僕は独りで眠る

かつては僕のものだった通りを掃いている

 

I used to roll the dice

Feel the fear in my enemy’s eyes

Listened as the crowd would sing

Now the old king is dead long live the king

One minute I held the key

Next the walls were closed on me

And I discovered that my castles stand

Upon pillars of salt and pillars of sand

 

かつて、僕は賽を転がした

敵の目の中に恐怖を見た

群衆が歌うのを聴いた

今、古い王は死んだ 王よ万歳

僕が鍵を手にしていたのも束の間

次の壁は僕に迫っていた

そして、僕は気付いたんだ 僕の城が建っていたのは

塩の柱と、砂の柱の上だったことに

 

I hear Jerusalem bells a-ringing

Roman cavalry choirs are singing

Be my mirror, my sword and shield

Missionaries in a foreign field

For some reason I can’t explain

Once you’d gone there was never

Never an honest word

And that was when I ruled the world

 

聞こえる、エルサレムの鐘が鳴るのが

ローマ騎兵隊の聖歌隊が歌うのが

僕の鏡になれ 僕の剣に、僕の盾に

異国の地の宣教師に

その理由は説明できないけれど

あのとき、君が去ってしまってからというもの

正直な言葉を口に出せなくなってしまったんだ

そして、それが世界を支配していた頃の僕だった

 

エルサレム古代パレスチナの都市、ユダヤ教キリスト教イスラム教の聖地。

 

It was a wicked and wild wind

Blew down the doors to let me in

Shattered windows and the sound of drums

People couldn’t believe what I’d become

Revolutionaries wait

For my head on a silver plate

Just a puppet on a lonely string

Oh who would ever want to be king?

 

邪悪で荒々しい風が

その戸を吹き倒した、僕を入れようとして

割れた窓と太鼓の音

人々は目を疑った、変わり果てた僕の姿に

革命家は待つ

銀の盆に載せられた僕の首を

ただの孤独な糸で吊られた操り人形さ

ああ、誰が王になどなりたがるだろう?

 

I hear Jerusalem bells a-ringing

Roman cavalry choirs are singing

Be my mirror, my sword and shield

My missionaries in a foreign field

For some reason I can’t explain

I know St Peter won’t call my name

Never an honest word

But that was when I ruled the world

 

聞こえる、エルサレムの鐘が鳴るのが

ローマ騎兵隊の聖歌隊が歌うのが

僕の鏡になれ 僕の剣に、僕の盾に

異国の地の僕の宣教師に

その理由は説明できないけれど

分かってるんだ、ペテロが僕の名を呼ばないことは

あれから、正直な言葉を口に出せなくなってしまった

でも、それが世界を支配していた頃の僕だった

 

ペテロ:新約聖書に登場する人物。キリストの12人の弟子である「使徒」のひとり。新約聖書におさめられた福音書のひとつ「マタイの福音書」の中でキリストから天国の鍵を授けられたとされる彼は、天国の門の前に立ち、リストを見ながら天国に行ける人を選別するキャラクターとして映画や漫画の中にしばしば登場する*11

 

Hear Jerusalem bells a-ringing

Roman cavalry choirs are singing

Be my mirror, my sword and shield

My missionaries in a foreign field

For some reason I can’t explain

I know St Peter won’t call my name

Never an honest word

But that was when I ruled the world

 

聞こえる、エルサレムの鐘が鳴るのが

ローマ騎兵隊の聖歌隊が歌うのが

僕の鏡になれ 僕の剣に、僕の盾に

異国の地の僕の宣教師に

その理由は説明できないけれど

分かってるんだ、ペテロが僕の名を呼ばないことは

あれから、正直な言葉を口に出せなくなってしまった

でも、それが世界を支配していた頃の僕だった

 

 

歌詞に登場する気になる単語・熟語をチェック!

 

 

used to:以前は~だった

 

rule:(国王・政府などが)(国・国民などを)支配する、統治する

 

would:〈人・物・事は〉(ひょっとすると)...かもしれない、(たぶん)...でしょう

 

sweep:(ほうき・ブラシなどで)〈床・地面など〉を掃く、掃除する

 

own:〈人などが〉〈譲渡可能な物〉を所有する、…の所有権を持つ

 

crowd:群衆、人ごみ

 

long live:万歳

 

hold:〈物〉をしっかり持って[つかんで]いる

 

close:(距離・時間の点で)〔...に〕接近した、ごく近い

 

discover:...ということを[...かを]知る、...に気がつく

 

pillar:柱状のもの

 

Jerusalem:エルサレム(古代パレスチナの都市、ユダヤ教キリスト教イスラム教の聖地)

 

roman:(現代)ローマの

 

cavalry:騎兵隊

 

choir:(教会の)聖歌隊

 

missionary:(外国へ派遣される)伝道師、宣教師

 

foreign:外国の、外国からの

 

explain:〈人・報告書などが〉O1〈物・事〉を(O2〈人〉に)説明する

 

once:かつて、昔、(過去の)ある時[時期]に

 

have gone:〔...へ〕行ってしまって(ここに)いない〔to〕

 

there:~がある、〈人〉がいる

 

never:(過去の習慣として)一度も...しなかった

 

honest:(言行など)偽りのない、率直な

 

revolutionary (revolutionist):革命党員;革命論者

 

puppet:操り人形

 

St. Peter:ペテロの名で知られる、新約聖書に登場する人物。キリストの12人の弟子である「使徒」のひとり。新約聖書におさめられた福音書のひとつ「マタイの福音書」の中でキリストから天国の鍵を授けられたとされる彼は、天国の門の前に立ち、リストを見ながら天国に行ける人を選別するキャラクターとして映画や漫画の中にしばしば登場する*12

 

 

シングル「Viva La Vida」やアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』等の試聴・購入はこちら!

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

〈シングル〉📻♫

 

●「Viva La Vida」

★全英&全米シングルチャート1位

グラミー賞主要部門「最優秀楽曲賞」受賞

グラミー賞「最優秀ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞(デュオまたはグループ)」受賞

落ちぶれた王様のモノローグを通して人生というものの複雑さを歌う、4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』からの2ndシングル!(2008年リリース)

Viva La Vida

Viva La Vida

  • provided courtesy of iTunes

 

●「Violet Hill」

★全英シングルチャート8位

4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』からの1stシングル!(2008年リリース)

Violet Hill

Violet Hill

  • provided courtesy of iTunes

 

●「Lost!」

4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』からの3rdシングル!(2008年リリース)

Lost!

Lost!

  • provided courtesy of iTunes

 

●「1/1」

※厳密にはシングルではないのですが、ここで紹介することをお許しください

※こちらは関連アーティストの楽曲になります

『Viva La Vida Or Death And All His Friends』のプロデュースを務めたイギリスのミュージシャン/音楽プロデューサーのBrian Enoブライアン・イーノ)による、空港(airport)で流すことを想定して制作された、「能動的に聴かれることがない、ただそこに存在している音楽」というちょっと変わった趣旨を持つ音楽です(こういった音楽を「アンビエント・ミュージック」または「環境音楽」と呼ぶそうです)。「Viva La Vida」をはじめとするいわゆるポップ・ミュージックとはだいぶ毛色の異なる音楽ですが、けっこう面白いので、気になる方はぜひぜひ一度聴いてみてください。(1978年リリース)

1/1

1/1

  • provided courtesy of iTunes

 

●「With Or Witout You」

※こちらは関連アーティストの楽曲になります

コールドプレイの先輩にあたるアイルランドのバンド、U2(ユーツー)の代表曲のひとつ!本楽曲が収録された5thアルバム『The Joshua Tree』は、コールドプレイの4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』と同じくプロデューサーにブライアン・イーノを迎え、歌詞やサウンドのスケールを格段に拡大させてバンドに大きなブレイクスルーをもたらした、バンドの代表作のひとつになっています。(1987年リリース)

With or Without You

With or Without You

  • U2
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

〈アルバム〉📕♫

 

●『Viva La Vida Or Death And All His Friends』(スタジオアルバム)

★全英&全米アルバムチャート1位

グラミー賞「最優秀ロック・アルバム賞」受賞

プロデューサーにイギリスの名うてのミュージシャン/音楽プロデューサーとして知られるBrian Enoブライアン・イーノ)を迎え、非西欧圏の音楽のエッセンスを取り込んだサウンドや「生と死」のような壮大な世界観を持つ歌詞といった新境地を開拓し、バンドに大きなブレイクスルーをもたらした4thアルバム!全英&全米ナンバー1ヒットシングル「Viva La Vida」をはじめ、「Violet Hill」「Lost!」ほか全10曲を収録!(2008年リリース)

 

●『Live In Buenos Aires』(ライブアルバム)

世界最大級のライブミュージックエンターテインメントをご堪能あれ!2016年3月から2017年11月にかけて行われた、7thアルバム『A Head Full Of Dreams』を引っ提げてのライブツアー「A Head Full Of Dreams Tour」より、2017年の11月14日と15日の2日間、南米のアルゼンチンはブエノスアイレスにて行われたライブを収録したライブアルバム!(2018年リリース)

Live In Buenos Aires

Live In Buenos Aires

 

●『Ambient 1: Music For Airports』(スタジオアルバム)

※こちらは関連アーティストのアルバムになります

『Viva La Vida Or Death And All His Friends』のプロデュースを務めたイギリスのミュージシャン/音楽プロデューサーのBrian Enoブライアン・イーノ)による、空港(airport)で流すことを想定して制作された、「能動的に聴かれることがない、ただそこに存在している音楽」というちょっと変わった趣旨を持つ音楽です(こういった音楽を「アンビエント・ミュージック」または「環境音楽」と呼ぶそうです)。「Viva La Vida」をはじめとするいわゆるポップ・ミュージックとはだいぶ毛色の異なる音楽ですが、けっこう面白いので、気になる方はぜひぜひ一度聴いてみてください。(1978年リリース)

 

●『The Joshua Tree』(スタジオアルバム)

※こちらは関連アーティストのアルバムになります

コールドプレイの先輩にあたるアイルランドのバンド、U2(ユーツー)の5thアルバム!コールドプレイの4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』と同じくプロデューサーにブライアン・イーノを迎え、歌詞やサウンドのスケールが格段に拡大した本作は、バンドに大きなブレイクスルーをもたらしたバンドの代表作のひとつになりました。大ヒットシングル「With Or Witout You」「I Still Haven't Found What I'm Looking For」「Where The Streets Have No Name」ほかを収録!(1987年リリース)

The Joshua Tree

The Joshua Tree

  • U2
  • ロック
  • ¥1935

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『Viva La Vida Or Death And All His Friends』(スタジオアルバム)

★全英&全米アルバムチャート1位

グラミー賞「最優秀ロック・アルバム賞」受賞

プロデューサーにイギリスの名うてのミュージシャン/音楽プロデューサーとして知られるBrian Enoブライアン・イーノ)を迎え、非西欧圏の音楽のエッセンスを取り込んだサウンドや「生と死」のような壮大な世界観を持つ歌詞といった新境地を開拓し、バンドに大きなブレイクスルーをもたらした4thアルバム!全英&全米ナンバー1ヒットシングル「Viva La Vida」をはじめ、「Violet Hill」「Lost!」ほか全10曲を収録!(2008年リリース)

 

▼国内盤CD(おすすめ!)

こちらは国内盤のCD!解説・歌詞対訳が付いてくるほか、国内盤CD限定のボーナストラック「Lost?」が追加で収録されています。

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

こちらは輸入盤になります。

Viva La Vida

Viva La Vida

Amazon

 

●『Live In Buenos Aires』(ライブアルバム)

世界最大級のライブミュージックエンターテインメントをご堪能あれ!2016年3月から2017年11月にかけて行われた、7thアルバム『A Head Full Of Dreams』を引っ提げてのライブツアー「A Head Full Of Dreams Tour」より、2017年の11月14日と15日の2日間、南米のアルゼンチンはブエノスアイレスにて行われたライブを収録したライブアルバム!(2018年リリース)

 

▼国内盤CD(おすすめ!)

 

▼輸入盤CD

 

●『Live In Buenos Aires / Live In Sao Paulo / A Head Full Of Dreams (Film)』(通称『The Butterfly Package』)(ライブアルバム/ライブフィルム/ドキュメンタリーフィルム)

 

世界最大級のライブミュージックエンターテインメントをご堪能あれ!2016年3月から2017年11月にかけて行われた、7thアルバム『A Head Full Of Dreams』を引っ提げてのライブツアー「A Head Full Of Dreams Tour」より、2017年の11月14日と15日の2日間、南米のアルゼンチンはブエノスアイレスにて行われたライブを収録したライブアルバム『Live In Buenos Aires』と、同ツアーより2017年の11月7日と8日の2日間、南米はブラジルのサンパウロにて行われたライブを収録したライブフィルム『Live In Sao Paulo』、そしてバンド結成から「A Head Full Of Dreams Tour」のサンパウロ公演に至るまでのバンドの歴史をメンバーへのインタビューとアーカイブ映像で振り返るドキュメンタリーフィルム『A Head Full Of Dreams (Film)』の3作品がひとつのパッケージになった超豪華アイテム!(2018年リリース)

 

※『Live In Buenos Aires』は単体でも発売されています

※『A Head Full Of Dreams (Film)』は、「Amazon Prime Video」にて『Coldplay: A Head Full Of Dreams』の題で同じ内容のものが配信されています

 

▼国内盤CD&DVD(おすすめ!)

 

▼輸入盤(CD&DVDとアナログレコード&DVDの2形態があります)

 

●『Ambient 1: Music For Airports』(スタジオアルバム)

※こちらは関連アーティストのアルバムになります

『Viva La Vida Or Death And All His Friends』のプロデュースを務めたイギリスのミュージシャン/音楽プロデューサーのBrian Enoブライアン・イーノ)による、空港(airport)で流すことを想定して制作された、「能動的に聴かれることがない、ただそこに存在している音楽」というちょっと変わった趣旨を持つ音楽です(こういった音楽を「アンビエント・ミュージック」または「環境音楽」」と呼ぶそうです)。「Viva La Vida」をはじめとするいわゆるポップミュージックとはだいぶ毛色の異なる音楽ですが、けっこう面白いので、気になる方はぜひぜひ一度聴いてみてください。(1978年リリース)

 

▼国内盤CD

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

AMBIENT1/MUSIC FOR AIRPOR

AMBIENT1/MUSIC FOR AIRPOR

Amazon

 

●『The Joshua Tree』(スタジオアルバム)

※こちらは関連アーティストのアルバムになります

コールドプレイの先輩にあたるアイルランドのバンド、U2(ユーツー)の5thアルバム!コールドプレイの4thアルバム『Viva La Vida Or Death And All His Friends』と同じくプロデューサーにブライアン・イーノを迎え、歌詞やサウンドのスケールが格段に拡大した本作は、バンドに大きなブレイクスルーをもたらした彼らの代表作のひとつになりました。大ヒットシングル「With Or Witout You」「I Still Haven't Found What I'm Looking For」「Where The Streets Have No Name」ほかを収録!(1987年リリース)

 

▼国内盤CD

ヨシュア・トゥリー(通常盤)

ヨシュア・トゥリー(通常盤)

  • アーティスト:U2
  • ユニバーサル ミュージック
Amazon

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

THE JOSHUA TREE

THE JOSHUA TREE

  • アーティスト:U 2
  • ISLAN
Amazon

 

 

▼その他

 

〈映像作品〉

 

●『Coldplay: A Head Full Of Dreams』(ドキュメンタリーフィルム)

コールドプレイのことをもっと深く知りたい人にぴったり!バンド結成から「A Head Full Of Dreams Tour」のサンパウロ公演に至るまでのバンドの歴史を、メンバーへのインタビューとアーカイブ映像で振り返るドキュメンタリーフィルム!(2018年公開)

※現在「Amazon Prime Video」で配信中です

※内容は『The Butterfly Package』の『A Head Full Of Dreams (Film)』と同じものです

 

●『Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate』(ライブフィルム)【New!】

ついに来た!コールドプレイが最新アルバム『Music of the Spheres』を引っ提げて行っているライブツアー『Music of the Spheres World Tour』より、アルゼンチンはブエノスアイレスにて行われたライブの模様を収録したライブフィルム!当時世界中の映画館で本作のライブビューイングが行われたことも記憶に新しいですが、この度、監督のポール・ダグデール氏が新たに編集を加えたディレクターズカット版となって、Amazon Prime Videoにやってきました!タイムズ紙が「史上最高のライブミュージックショー」と評した本ライブ、ぜひぜひ一度ご覧になってみてください。

※現在「Amazon Prime Video」で配信中です

 

 

コールドプレイの最新スタジオアルバム『Music of the Spheres』が好評発売中!

 

 

コールドプレイの9作目となるスタジオアルバム『Music of the Spheres』が現在好評発売中です。

 

クリス曰く「映画『スター・ウォーズ』から影響を受けている*13」という今作は、ついに地球を飛び出して架空の惑星系「The Spheres」へと降り立った彼らが、「everyone is an alien somewhere(誰もが何処かのエイリアンなんだ)」をテーマに音楽で宇宙をひとつにせしめんとするストーリーを描く、壮大なスケールを有したアルバムになっています(以下、NME Japanの記事「コールドプレイ、新作について映画『スター・ウォーズ』の影響を受けたことを明かす」より、クリスの発言を引用しています)。

 

 

「ある時、『スター・ウォーズ』を観てたんだけど、カンティーナのバンドのシーンがあるだろ? それで『宇宙を股にかけるバンドってどんな感じだろう』って考えてみようと思ったんだ。それがこうしたすべてに繋がって、こうなったんだよ」

 

「それで『ザ・スフィア―ズ』というまったく別の場所を想像することになったんだ。太陽系のような惑星の一群で、様々な場所や生物なんかがいるんだ」

 

「それで気がついたのはそうした場所を想像している時って、そこではどんなアーティストにもなれるってことでね」

 

「コールドプレイ以外の場所に自分を連れていけるというのはすごく自由なことなんだよね。『そうだ。自分は人間でさえないんだ。その音楽はどんなサウンドなんだろう?』ってね」

 

 

今作からは、80年代風のシンセサイザーサウンドと、まさしく宇宙(Universe)規模のでっかい愛で聴く者みんなを肯定してみせる歌詞が印象的な「Higher Power」と、なんと今を時めく韓国のボーイバンドBTSとコラボし、この世に愛し合う者たちを隔てるものなど存在しないのだと歌う「My Universe」の2曲が先行シングルとしてリリースされています。

 

 

▼Overtura (Music Of The Spheres album trailer)(YouTubeより)

今作の舞台である架空の惑星系「The Spheres」をフィーチャーしたアルバムトレイラー!「The Spheres」には、紫色の小さな惑星「Kaotica」やカラフルな兄弟星の惑星「Echo」、青いマーブル模様をした大きな惑星「Calypso」や稲妻の迸る小さな惑星「Ultra」、草花が生い茂る大きな惑星「Floris」や七色に輝く惑星「Epiphane」、そして青紫色の途方もない大きさの星雲「Coloratura」など、姿かたちも様々な12の惑星が存在しています。


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▼「Higher Power」ミュージックビデオ(YouTubeより)

数多くの著名ミュージシャンのミュージックビデオを手掛けてきたアメリカの映像作家、Dave Meyers(デイヴ・マイヤーズ)が監督を務めた、本作からの1stシングル「Higher Power」のMV!ガラクタと機械生命体だらけの「The Spheres」のとある惑星を訪れたクリスたちが、エイリアンのギャングたち(演じているのは韓国のダンスグループのAmbiguous Dance Company(アンビギュアス・ダンス・カンパニー)の方々だそうです)のダンスからエネルギーを貰い受けて再び宇宙へと飛び出していく、SF感満載の楽しいMVになっています。


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▼「My Universe」ミュージックビデオ(YouTubeより)

数多くの著名ミュージシャンのミュージックビデオを手掛けてきたアメリカの映像作家、Dave Meyers(デイヴ・マイヤーズ)が監督を務めた、本作からの2ndシングル「My Universe」のMV!舞台は全面的に音楽が禁じられていた遠い昔の「The Spheres」。FlorisとCalypso、そしてSupersolisの3つの惑星に、ColdplayBTS、そしてSupernova 7というその禁止に逆らう3つのバンドたちがおり、彼らはエイリアンのラジオ船からHolobandという技術を介して自分たちを繋げてくれるDJ Lafriqueというエイリアンと共に、彼らを追う組織The Silencerの魔の手を搔い潜りながら音楽を鳴らしていた...という、ちょっとしたSF映画のようなスケール感を有した壮大なMVになっています。


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本作のプロデュースは、バンドが「この宇宙の真の驚異」と称えるスウェーデンの音楽プロデューサー/ソングライターのMax Martin(マックス・マーティン、90年代から現在に至るまで、数々の全米ナンバー1ヒットソングを手掛けてきた、ヒットソングの請負人として知られる)が務めています。

 

▼マックス・マーティン(Wikipediaより)

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▼「I Want It That Way」ミュージックビデオ(YouTubeより)

マックス・マーティンが手掛けた、アメリカのボーイバンドBackstreet Boys(バックストリート・ボーイズ)の大ヒット曲!(1999年リリース)


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▼「So What」ミュージックビデオ(YouTubeより)

マックス・マーティンが手掛けた、アメリカのシンガーP!nk(ピンク)の全米ナンバー1ヒットソング!(2009年リリース)


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▼「California Gurls」ミュージックビデオ(YouTubeより)

マックス・マーティンが手掛けた、アメリカのシンガーKaty Perryケイティ・ペリー)の全米ナンバー1ヒットソング!(2010年リリース)


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▼「Blinding Lights」ミュージックビデオ(YouTubeより)

マックス・マーティンが手掛けた、カナダのシンガーThe Weeknd(ザ・ウィークエンド)の全米ナンバー1ヒット曲!(2019年リリース)


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ポップ畑のプロデューサーを招いただけはあり、サウンドの印象としては、最近のトレンドである80年代風のシンセサイザーの音色が印象的な、ラジオやヒットチャート、そしてライブで映えそうなモダンでポップな仕上がりのサウンドになっている印象を受けます。

 

また、本作は他のアーティストとのコラボレーションも多く、先に挙げた韓国のボーイバンドBTS(ビーティーエス、「My Universe」に参加)を始め、アメリカの歌姫Selena Gomez(セレーナ・ゴメス、「Let Somebody Go」に参加)、アメリカのR&BユニットWe Are King(「Human Heart」に参加)、イギリスのマルチインストゥルメンタリストJacob Collier(ジェイコブ・コリアー、「Human Heart」に参加)などなど、多数のコラボレーターが参加しています。

 

 

BTS日本公式ファンクラブサイト

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▼「Dynamite」ミュージックビデオ(YouTubeより)

広い海を越え、今や世界的な成功を収めるまでに至った韓国のボーイバンドBTSの代表曲!彼らの楽曲の歌詞やインタビューの発言をちゃんと見てみると分かりますが、彼らのアティチュードは意外とコールドプレイに近いところがあります。


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▼セレーナ・ゴメス日本版公式サイト

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▼「Lose You To Love Me」ミュージックビデオ(YouTubeより)

アメリカの女優、シンガーのセレーナ・ゴメスの大ヒットソング!セレーナさんのしっとりとした歌声と、痛ましくも前向きな歌詞がとても印象的です。


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▼We Are King(Wikipediaより)

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▼「In The Meantime」ミュージックビデオ(YouTubeより)

近未来型R&Bとでも言うべき神秘的な音楽性で、デビュー前からケンドリック・ラマーやプリンスなどのミュージシャンや耳の早いリスナーたちに注目されていた、ストローザ姉妹を中心としたアメリカの新進気鋭のR&Bグループ、We Are King!有名ミュージシャンの性なのか、話題にしやすい部分だけがやたらめったらとあげつらわれますが、こういった面白いミュージシャンをフックアップしてくるあたりに、コールドプレイの侮れなさを感じます。


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▼ジェイコブ・コリアー日本版公式サイト

www.universal-music.co.jp

 

▼「Moon River」ミュージックビデオ(YouTubeより)

齢27にして2度のグラミー賞に輝くイギリスのマルチインストゥルメンタリスト、ジェイコブ・コリアー!こちらの楽曲は、歌声を多重録音してふくよかなハーモニーを作り出す彼お得意のユニークなスタイルで作られています。音楽家の家庭に生まれ、自らも音楽を学ぶ超エリートのミュージシャンでありながら、彼が作る遊び心に溢れた楽曲は、誰にとっても面白く親しみやすいものになっています。


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前々作『A Head Full Of Dreams』にも引けをとらないほどのポップさと多数のコラボレーターを有し、惑星やエイリアンといった宇宙のモチーフが多く登場することが印象的な本作『Music of the Spheres』ですが、クリスは先行シングル「Higher Power」のお披露目の場となったISS国際宇宙ステーション)の船長Thomas Pesquet(トマ・ペスケ)氏との対談の中で、本作についてこんなふうに語っています。

 

 

Coldplay x Thomas Pesquet - International Space Station Link-Up(YouTubeより)


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(動画の6:30辺りから)

 

 

Chris: Thomas, we sent you some music, because right now we aren't able to play for anybody on Earth, so we thought we'd just play for you. It's like our one man concert.

 

クリス:トマさん、あなたにいくつか曲を送りました。今現在、地球上の誰のためにも演奏できない曲ですので。なので、今回はあなたのために演奏しようと考えました。僕たちのワンマンコンサートのようなものです。

 

Thomas: - thanks for that guys! Higher Power! Lots of questions, you guys have to tell me what's the story of the song, and where does that come from, and where does the alien-vibe comes from the album, and all the rest of it.

 

トマ:──ありがとう、みなさん!「Higher Power」という曲ですね。たくさんの質問があります。みなさんには、この曲のストーリーがどういったものなのかを教えてもらわなければなりませんね。そして、この曲のストーリーが何処から来たのか、そして、アルバムのエイリアンの雰囲気、そして、その他諸々のものが何処から来たのかも。

 

Chris: I think that we are... right now, you are able to imagine alien worlds as a way of saying what we think about life on Earth. It's safe to say it about aliens that it is to say it about humans. but really it's one big...

 

クリス:思うに、僕たちは...たった今、エイリアンの世界を「地球での暮らしについて考えていることを述べる手段」として想像することができると思うんです。エイリアンについてのものだ、と言うほうが安全なんです。人間についてのものだ、と言うよりも。でも、本当は、それはひとつの大きな...

 

Thomas: - True, very true.

 

トマ:──そうです、本当にそうです。

 

Chris: ...you know, allegory. And uh the song is about trying to find the astronaut in all of us, the person that can do amazing things.

 

クリス:...そう、寓話なんです。そして、そう、その曲(「Higher Power」)は、僕たちみんなの中から宇宙飛行士を、「素晴らしいことを成せる人」を見つけようとすることについての曲なんです。

 

 

クリスの発言を鑑みると、本作は地球とそこに生きる人々の暮らしに対するバンドの思いを、宇宙とそこに生きる宇宙人たちの暮らしに擬えて伝えるアルバムとなっているようです。

 

実は、本作の歌詞の和訳をしている最中に、本作のタイトル『Music of the Spheres』の元ネタと思わしきものを偶然見つけました。それは、大昔の数学博士ピタゴラスが提唱した音楽と宇宙にまつわる思想、その名も「Music of the Spheres(天球の音楽)」です(以下、ONTOMOというWebマガジン*14に掲載された、音楽と宇宙にまつわる思想「Music of the Spheres(天球の音楽)」を特集した記事です)。
 

 

ピタゴラスプラトンケプラーからたどる「音楽がもたらす宇宙の調和」(WedマガジンONTOMOより)

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今現在も使われている音階を発見した「音楽の父」のひとりともされる大昔の数学博士ピタゴラスが提唱するこの思想は、「ものは動くときに音を立てる。夜空を動くあの星たちも同様に音を立てているはずであり、お互いにぶつかることなく一様に動いていく星たちが立てる音は、宇宙に調和したひとつの和音、すなわち音楽を轟かせているはずである」というものなのだそうです。


残念ながら宇宙空間には大気が存在しないため、ピタゴラスの言う「星たちが奏でる音楽」は私たちの耳には届きようがありません。読んでいるとワクワクするロマンに溢れた思想ではあるのですが、今現在の科学的な観点からは、ナンセンスなものと言わざるを得ないのです。では、なぜコールドプレイが2021年の今になってこんな思想を引用してきたのかというと、彼らにとっての宇宙(Universe)では、それが意味をなしうるものだからなのだと思います。

 

歌詞を読んでみれば分かると思いますが、本作で語られる宇宙(Universe)は、太陽や月、星といった「天体が存在する空間」というよりも、僕と君、つまりは「人々が存在する世界」と解釈するのが正しいように思います(実際「Universe」には「宇宙」と「世界」ふたつの訳し方が存在しています)。基本的に本作の楽曲は宇宙のモチーフを絡めながら「人々」のことを歌ったものである、ということは、「My Universe」や「Coloratura」などの歌詞を見ればお判りいただけるかと思います。

 

「EVERYTHING IS MADE OF MUSIC(あらゆるものは音楽でできている)」。本作のブックレットの「🪐」と「♾️」のページには、各々の惑星「Neon Moon I」と「Infinity Station」の文字でこんなッセージが記されています。僕は、ピタゴラスの思想からタイトルをとり、様々な顔ぶれのコラボレーターたちと共にポップで楽観的な世界観を示した本作『Music of the Spheres』でコールドプレイが目指したのは、「この宇宙(Universe)に音楽で調和をもたらすこと」、すなわち「僕と君、全ての人々に音楽で調和をもたらすこと」なのではないかな、と思います(実際のところは彼らに聞いてみないと分かりませんけどね)。

 

本作の楽曲は、ライブで真価を発揮するものだと思います。会場いっぱいに詰めかけた各々の観客たちが身につける「Xyloband」が生み出す星の瞬く夜空を思わせる光景の中、私たちが声を合わせて歌うとき、本作でコールドプレイが目指した「音楽で宇宙に調和がもたらされる光景」が、「音楽で全ての人々に調和がもたらされる光景」が訪れるのではないか、と僕は思っているのです。

 

異なる立場にある人々の間の対立/分断がいっそう深まりつつある今のこの世界で、それでもなお、私たち地球に暮らす人々をその愛でひとつにせしめんとしてみせる本作、今やこの世界、あるいはこの地球で最も有名なバンドのひとつとなった彼らが鳴らすに相応しい、野心的かつ意義深いアルバムだと思います。

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

〈シングル〉📻♫

 

●「Higher Power」

80年代風のシンセサイザーサウンドと、まさしく宇宙(Universe)規模のでっかい愛で聴く者みんなを肯定してみせる歌詞が印象的!9thアルバム『Music of the Spheres』からの1stシングル!(2021年リリース)

Higher Power

Higher Power

  • provided courtesy of iTunes

 

●「My Universe

なんとコールドプレイが今を時めく韓国のボーイバンドBTS(ビーティーエス)とコラボ!この世に愛し合う者たちを隔てるものなど存在しないのだと歌う、9thアルバム『Music of the Spheres』からの2ndシングル!(2021年リリース)

My Universe

My Universe

  • provided courtesy of iTunes

 

<アルバム>📕♫
 
●『Music of the Spheres』(スタジオアルバム)

ついに地球を飛び出して架空の惑星系「The Spheres」へと降り立った彼らが、「everyone is an alien somewhere(誰もが何処かのエイリアンなんだ)」をテーマに音楽で宇宙をひとつにせしめんとするストーリーを描く、壮大なスケールを有した9thアルバム!全米ナンバー1ヒットシングル「My Universe」をはじめ、「Higher Power」「Let Somebody Go」ほか全12曲を収録!(2021年リリース)

Music of the Spheres

Music of the Spheres

  • コールドプレイ
  • ポップ
  • ¥1935

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『Music of the Spheres』(スタジオアルバム)

ついに地球を飛び出して架空の惑星系「The Spheres」へと降り立った彼らが、「everyone is an alien somewhere(誰もが何処かのエイリアンなんだ)」をテーマに音楽で宇宙をひとつにせしめんとするストーリーを描く、壮大なスケールを有した9thアルバム!全米ナンバー1ヒットシングル「My Universe」をはじめ、「Higher Power」「Let Somebody Go」ほか全12曲を収録!(2021年リリース)

 

▼国内盤CD(おすすめ!)

こちらは国内盤のCDになります。解説・歌詞対訳が付いてくるほか、国内盤CD限定のボーナストラックとして「Higher Power (Acoustic Version) 」「Higher Power (Tiësto Remix)」の2曲が追加で収録されています。

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

こちらは輸入盤になります。

MUSIC OF THE SPHERES

MUSIC OF THE SPHERES

  • アーティスト:COLDPLAY
  • PARLOPHONE
Amazon

 

 

▼その他

 

〈本作のタイトルの元ネタ!?音楽と宇宙にまつわる思想「Music of the Spheres(天球の音楽)」を特集した記事〉

 

本作の歌詞の和訳をしている最中に偶然発見した、本作のタイトル『Music of the Spheres』の元ネタと思われる、音楽と宇宙にまつわる思想「Music of the Spheres(天球の音楽)」を特集したONTOMOというWebマガジンの記事です。

 

ピタゴラスプラトンケプラーからたどる「音楽がもたらす宇宙の調和」(WedマガジンONTOMOより)

ontomo-mag.com

 

今現在も使われている音階を発見した「音楽の父」のひとりともされる大昔の数学博士ピタゴラスが提唱するこの思想「Music of the Spheres(天球の音楽)」は、「ものは動くときに音を立てる。夜空を動くあの星たちも同様に音を立てているはずであり、お互いにぶつかることなく一様に動いていく星たちが立てる音は、宇宙に調和したひとつの和音、すなわち音楽を轟かせているはずである」というものなのだそうです。

 

〈関連映像作品〉

 

●映画『スター・ウォーズ』シリーズ

1977年からアメリカで公開されたSF映画のシリーズ。物語の舞台は、遠い昔遥か彼方に存在したとある銀河。その銀河の辺境に位置する、小さな砂漠の惑星タトゥイーンに住む水分農夫の青年ルーク・スカイウォーカーは、ある日何やら訳ありの様子の2体のドロイド、プロトコルドロイドのC-3POとアストロメク・ドロイドのR2-D2を購入したことから、銀河を恐怖で支配する銀河帝国と彼らに抵抗する反乱同盟軍との激しい戦いへと巻き込まれていきます。不思議な力フォースを使いこなすジェダイの騎士ベン・ケノービやヨーダとの交流や、フォースの暗黒面に精通するシスの暗黒卿ダース・ベイダーとの闘い、荒っぽいけど頼りになる密輸業者ハン・ソロ&チューバッカのコンビと美しい容姿とは裏腹に結構気の強い惑星オルデランの王女レイア・オーガナたちの冒険の中でルークが成長していく、ワクワクとドキドキに満ちた宇宙冒険譚です。クリス曰く『Music of the Spheres』は本作から影響を受けているとのことです(以下、NME Japanの記事「コールドプレイ、新作について映画『スター・ウォーズ』の影響を受けたことを明かす」より、クリスの発言を引用しています)。

 

 

「ある時、『スター・ウォーズ』を観てたんだけど、カンティーナのバンドのシーンがあるだろ? それで『宇宙を股にかけるバンドってどんな感じだろう』って考えてみようと思ったんだ。それがこうしたすべてに繋がって、こうなったんだよ」

 

「それで『ザ・スフィア―ズ』というまったく別の場所を想像することになったんだ。太陽系のような惑星の一群で、様々な場所や生物なんかがいるんだ」

 

「それで気がついたのはそうした場所を想像している時って、そこではどんなアーティストにもなれるってことでね」

 

「コールドプレイ以外の場所に自分を連れていけるというのはすごく自由なことなんだよね。『そうだ。自分は人間でさえないんだ。その音楽はどんなサウンドなんだろう?』ってね」

 

 

▼『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』((1977年公開)

出演:マーク・ハミルルーク・スカイウォーカー役)、ハリソン・フォードハン・ソロ役)、キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ役)ほか

監督:ジョージ・ルーカス

 

▼『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』(1980年公開)

出演:マーク・ハミルルーク・スカイウォーカー役)、ハリソン・フォードハン・ソロ役)、キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ役)ほか

監督:アーヴィン・カーシュナー(原案:ジョージ・ルーカス

 

▼『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』(1983年公開)

出演:マーク・ハミルルーク・スカイウォーカー役)、ハリソン・フォードハン・ソロ役)、キャリー・フィッシャー(レイア・オーガナ役)ほか

監督:リチャード・マーカンド(原案:ジョージ・ルーカス

 

●『E.T.

1982年にアメリカで公開されたSF映画アメリカのとある町に住む少年エリオットとその家族と、地球の外からやってきた不思議なエイリアンE.T.(「the extra-terrestrial(地球外生命体)」の頭文字をとったもの)の交流を描いた物語です。絶賛開催中のライブツアー「Music of the Spheres World Tour」のライブの開始前に流れるSEは、本作『E.T.』のサウンドトラックの「Flying Theme」という曲が使われているそうです。(1982年公開)

出演:ヘンリー・トーマス(エリオット役)、ディー・ウォレス(メアリー役)、ロバート・マクノートン(マイケル役)、ドリュー・バリモア(ガーディ役)ほか

監督:スティーブン・スピルバーグ

 

▼「Flying Theme (From "E.T. the Extra-Terrestrial")」音源(Apple Musicより)

 

 

 

コールドプレイの最新ライブツアーの模様を収めたライブフィルム『Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate』が配信開始!

 

 

絶賛開催中のコールドプレイの最新ライブツアー「Music of the Spheres World Tour」より、アルゼンチンはブエノスアイレスにて行われたライブの模様を収録したライブフィルム『Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate』が、Amazon Prime Videoにて遂に配信開始となりました。

 

当時世界中の映画館でライブビューイングが行われたことも記憶に新しい本作ですが、この度、監督のポール・ダグデール氏が新たに編集を加えたディレクターズカット版となって、Amazon Prime Videoにやってきました!

 

米タイムズ紙が「史上最高のライブミュージックショー」と評した本ライブ、ぜひぜひ一度ご覧になってみてください。

 

 

▼『Coldplay Music Of The Spheres: Live at River Plate』(Amazon Prime Videoより)

 

 

最新情報はこちら!

 

 

バンド日本版公式サイト:Coldplay / コールドプレイ | Warner Music Japan (wmg.jp)

 

バンド公式サイト:Coldplay - Official Site

 

 

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