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洋楽の歌詞の和訳をしてます。意見や誤訳等あれば、教えていただけると幸いです。

Darkest Lullaby - Kasabian【歌詞・和訳】

 

 

こんにちは。今回は2004年のデビューから現在に至るまで、20年来に渡ってシーンの第一線で活躍を続けてきた稀有なイギリスのバンド、Kasabianカサビアン
の「Darkest Lullaby」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

Kasabianカサビアン

ソニーミュージックオフィシャルサイトより

 

1997年にイギリスはイングランドのレスターにて、Serge(サージ)ことギタリストのSergio Pizzorno(セルジオ・ピッツォーノ、写真右から2人目)、ボーカリストのTom Meighan(トム・ミーガン、2020年に脱退)、ギタリストのChris Karloff(クリス・カーロフ、2006年に脱退)、ベーシストのChris Edwards(クリス・エドワーズ、写真右から3人目)の4人で結成(2004年にドラマーのIan Matthews(イアン・マシューズ、写真右から1人目)が、2021年にギタリストのTim Carter(ティム・カーター、写真右から4人目)が加入)。不安や恐怖、怒りや欲望といったダークな感情が渦巻きつつも、ときおり感傷的なムードやユーモアも顔をのぞかせる歌詞や、エレクトロニカやヒップホップなどのロック以外の音楽からの影響も色濃い、サイケデリックでダンサブルなサウンドが印象的な「オルタナティブ・ロック」を作風としている。これまでに30曲以上のシングルと7枚のスタジオアルバムをリリースしており、代表的な楽曲に「Club Foot」「L.S.F. (Lost Souls Forever)」「Empire」「Shoot The Runner」「Fire」「Underdog」などがあり、代表的なアルバムに『Kasabian』『Empire』『West Ryder Pauper Lunatic Asylum』『Velociraptor!』などがある。

今回紹介する「Darkest Lullaby」は、昨年12月にアナウンスされていた来る8作目のスタジオアルバム『Happenings』からの4thシングル。

 

 

▼目次

※和訳だけ見たい方は、目次から「Darkest Lullaby - Kasabian【歌詞・和訳】」の項へ跳んで下さい

 

 

祝!!カサビアンの12年ぶりの単独来日公演が決定!!

 

 

先日、毎年イギリスで行われる世界最大級の音楽フェスのグラストンベリー・フェスティバルに長らく伏せられていたシークレット枠として出演、バンドのファンやフェスを訪れていた人々を大いに驚かせたカサビアンですが、なんとなんと、彼らの単独来日公演がこの度決定しました!

 

 

▲バンドのX(旧Twitter)公式アカウントより

 

 

▼バンドの日本版公式サイトより

www.sonymusic.co.jp

 

 

フェスでの来日はコンスタントにあったものの、単独での来日は実に12年ぶり(!)のことになるそうですね。今回のツアーは10月の3日間で東京と大阪を巡るツアーとなっており、東京公演は10月7日(月)と10月8日(火)に「Zepp Haneda」にて、大阪公演は10月10日(木)に「Zepp Osaka Bayside」にて行われる予定になっています。チケットの一般発売は、7月20日(土)の午前10時から開始される予定となっています(プロモーター会員のチケット先行予約は既に始まっています!)。詳細については、下記のリンクからご確認ください。

 

 

KASABIAN - CREATIVEMAN PRODUCTIONS

www.creativeman.co.jp

 

 

近々地元レスターで行われる大規模な野外公演「Summer Solstice II」を控えているカサビアンですが、なんと今年のグラストンベリー・フェスティバルにシークレット枠(!)としてまさかの出演(グラストへの出演自体、彼らがヘッドライナーを務めた2014年以来10年ぶりのことだったそう)、ステージは入場規制がかかるほどの大盛況ぶりとなりました。イギリス国営放送BBCの音楽専門YouTubeチャンネル「BBC Music」からは、そのグラストンベリー・フェスティバルのステージから「Fire」のライブ映像がアップロードされているので、ぜひご覧ください。文字通り「燃える」ようなパフォーマンスです🔥🔥🔥🔥🔥

 

 

▲バンドのX(旧Twitter)公式アカウントより

 

 

▼「Kasabian - Fire (Glastonbury 2024)」(YouTubeより)


www.youtube.com

 

 

新生カサビアン、クリスやイアン、ティムさんの盤石ぶりはもちろんのこと、サージのフロントマン然とした佇まいも随分と様になってきていますよね。普通にめちゃくちゃカッコいいです。数々のヒット曲に加え、先行シングルだけでもライブ映えしそうな楽曲がてんこ盛りのニューアルバム『Happenings』を引っ提げての来日公演、どんなものになるのか今から楽しみです。

 

 

「Darkest Lullaby」について

 

 

先日6月21日(金)に、カサビアンの来るニューアルバム『Happenings』からの4曲目の先行シングルとなる「Darkest Lullaby」がミュージックビデオと共に公開されました。

 

 

▲バンドのX(旧Twitter)公式アカウントより

 

 

「『Darkest Lullaby』は、長い間失われていた70年代の映画をもとにしている。この曲のミュージックビデオは、決して制作されることのなかったこの架空の映画の予告映像なんだ。このビデオは、それぞれの人生を生きている寄せ集めの芸術家仲間たちによって制作と撮影が行われたんだ。」

 

 

まだ数度聴いただけの印象ですが、実はこの曲こそがニューアルバム『Happenings』における「勝負」の一曲なのではないでしょうか?上手く言葉にできないですが、これまでになかったタイプの曲でありながら、歌詞にもサウンドにも、彼らがこれまでに送り出した数々の名曲たちに通じる「カサビアンらしさ」が多分に感じられて、聴いていてとても嬉しく感じます。

 

ミュージックビデオも久しぶりに楽しく観られる類のものが来て嬉しいですね。月並みな表現ですが、レトロな映画っぽい雰囲気があって好きです。バンドの新たな顔としてひと皮剥けた印象のあるサージさんですが、ミュージックビデオでも得も言われぬ存在感があってかなり良い感じです(毎度のことながらクリスさんやイアンさんがしれっとビデオに紛れ込んでいてじわじわ来ますが、いちばんおもろいのは新顔のティムさんが意外にもノリノリなところ)。

 

 

▲バンドのX(旧Twitter)公式アカウントより

 

 

▲「Darkest Lullaby」MVより、サージさん 
得も言われぬ風格があるます

 

▲「Darkest Lullaby」MVより、サージさん 
得も言われぬ風格があるます

 

▲「Darkest Lullaby」MVより、サージさん 
得も言われぬ風格があるます

 

▲「Darkest Lullaby」MVより
バンドメンバー揃い踏みの画です

 

▲「Darkest Lullaby」MVより、ティムさん 
このカオである

 

▲「Darkest Lullaby」MVより、ティムさん 
イキイキしとる

 

 

おそらくはニューアルバムからの先行シングルも出そろい、新生カサビアンの本格的なカムバックが俄然楽しみになってきました。ライブやフェスへの出演もかなり意欲的な雰囲気が感じられるので、ぜひぜひ来日公演も期待したいところです。

 

 

▼音源(Apple Musicより)

Darkest Lullaby

Darkest Lullaby

  • provided courtesy of iTunes

 

▼ミュージックビデオ(YouTubeより)


www.youtube.com

 

 

Darkest Lullaby - Kasabian【歌詞・和訳】

 

 

Oh my Love tears me apart

I don’t know where I’m going now

Can we get back to the darkest lullaby

 

 

ああ、愛しい人よ 俺を引き離してくれ

分からないんだ 自分が今、何処へ向かっているのか

俺たちは戻れるだろうか 最も暗い子守歌へ

 

 

I was afraid we’d gotten so high

Down in the doldrums hearing your lie

Aways complaining

And never the same

 

 

俺は恐れていた 俺たちは燥ぎ過ぎていた

ふさぎ込んでいく、お前の嘘を聞きながら

いつだって不満を言っている

そして、決して同じことにはならない

 

 

Out on the dance floor

The lighting down low

Passion for danger

I’m feeling your flow

And for a moment forgetting the pain

 

 

踊り場の外へ

稲妻が低く走る

危険への情熱

お前の流れを感じている

そして 束の間、その痛みを忘れていく

 

 

Oh my Love tears me apart

I don’t know where I’m going now

Can we get back to the start

Inside my mind, I try to find

I don’t know where I’m going now

When you sing me

Your darkest lullaby

 

 

ああ、愛しい人よ 俺を引き離してくれ

分からないんだ 自分が今、何処へ向かっているのか

俺たちは戻れるだろうか その振り出しへ

この心の中で 俺は見つけようとしている

分からないんだ 自分が今、何処へ向かっているのか

お前が俺に、

その最も暗い子守歌を歌うとき

 

 

Tell me it’s over

I’m wishing you well

I’m still a ghost living under your spell

Keeping your secrets

It’s all in the game

 

 

言ってくれ、それは終わったことだと

お前の幸せを願っている

俺はただの幽霊、お前の呪いの下で生きている

お前の嘘を隠し続けている

このゲームの中では、それが全て

 

 

I’m so glad

So glad I met you

I’m so glad

So glad I met you

So sad I can’t forget you

 

 

とても嬉しいよ

とても嬉しいよ、お前と出会えて

とても嬉しいよ

とても嬉しいよ、お前と出会えて

とても悲しいよ、お前のことが忘れられないんだ

 

 

Oh my Love tears me apart

I don’t know where I’m going now

Can we get back to the start

Inside my mind, I try to find

I don’t know where I’m going now

When you sing me

Your darkest lullaby

 

 

ああ、愛しい人よ 俺を引き離してくれ

分からないんだ 自分が今、何処へ向かっているのか

俺たちは戻れるだろうか その振り出しへ

この心の中で 俺は見つけようとしている

分からないんだ 自分が今、何処へ向かっているのか

お前が俺に、

その最も暗い子守歌を歌うとき

 

 

歌詞に登場する気になる単語・熟語をチェック!

 

 

lullaby:子守歌

 

tear:<人など>を引き離す

 

doldrums:憂うつ、ふさぎ込み

 

in the doldrums:<人が>ふさぎ込んで

 

complaining(complain):不満を言う、文句[不平]を言う

 

well:幸福、繁栄

 

spell:呪文、まじない

 

 

シングル「Darkest Lullaby」やアルバム『Happenings』等の試聴・購入はこちら!

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

<シングル>📻♫

 

●「Darkest Lullaby」【ニューシングル】

もしやこの曲が本作の「勝負」の一曲なのでは!?今までにないタイプの曲でありながら、彼らの過去の名曲たちにも通じる「カサビアンらしさ」を感じずにはいられらない、来るニューアルバム『Happenings』からの4thシングル!(2024年リリース)

Darkest Lullaby

Darkest Lullaby

  • provided courtesy of iTunes

 

●「Call」【ニューシングル】

もしもし!こちらカサビアン、俺たちならいつでも行けます!己の内のフラストレーションをエネルギーに変換して思い切り叩きつけるかのような、来るニューアルバム『Happenings』からの2ndシングル!(2024年リリース)

Call

Call

  • provided courtesy of iTunes

 

<アルバム>📕♫

 

●『Happenings』(スタジオアルバム)【ニューアルバム】

カサビアンの来る8作目の(そして新体制のカサビアンとしてはめでたい2作目の)スタジオアルバム!本作におけるルールは「曲はタイトに、そして3分前後にキープすること」、目指したのは「ヘンテコなサウンドを、モダンなレコードのようにヒットさせること」!このアルバムに記録されているのは、レコーディングスタジオで起きた、本人たちですら理解できていない「事件(Happenings)」、その事実のみ。そう、例えるならそれは、「誰にも気付かれることなく行われた銀行強盗」のようで...?先行シングル「Darkest Lullaby」「Call」「Coming Back To Me Good」「Algorithms」ほか、全10曲を収録!(2024年7月5日(金)リリース予定)

 

●『The Alchemist's Euphoria』(スタジオアルバム)

長年抱えていたメンタルヘルスの問題を理由にボーカリストのトムがバンドから脱退し、バンドがサージを主体とした新体制へと変わってから初めてリリースされた7thアルバム!和訳すると『錬金術師の陶酔感』といった意味になる謎めいた本作のアルバムタイトルは、サージ曰く様々なジャンルの音楽を混ぜ合わせて独自のサウンドを作り出すこのバンドの制作スタイルを「錬金術師(alchemist)」の仕事に例え、音楽をはじめとする何かを作り出すときの、全てが意味を成す瞬間の「陶酔感(euphoria)」こそが自分たちの存在意義である、という思いが込められたものなのだそうです。先行シングル「ALYGATYR」「SCRIPTVRE」「CHEMICALS」ほか、全12曲を収録!(2022年リリース)

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『Happenings』(スタジオアルバム)【ニューアルバム】

カサビアンの来る8作目の(そして新体制のカサビアンとしてはめでたい2作目の)スタジオアルバム!本作におけるルールは「曲はタイトに、そして3分前後にキープすること」、目指したのは「ヘンテコなサウンドを、モダンなレコードのようにヒットさせること」!このアルバムに記録されているのは、レコーディングスタジオで起きた、本人たちですら理解できていない「事件(Happenings)」、その事実のみ。そう、例えるならそれは、「誰にも気付かれることなく行われた銀行強盗」のようで...?先行シングル「Darkest Lullaby」「Call」「Coming Back To Me Good」「Algorithms」ほか、全10曲を収録!(国内盤CDは2024年7月10日(水)に、輸入盤は2024年7月5日(金)にリリース予定)

 

▼国内盤CD【おすすめ!】

国内盤CDの情報がついに公開されました!解説・歌詞対訳が付くほか、ボーナストラックとして「Coming Back To Me Good」のアコースティック・バージョンが収録されています(初回仕様にはステッカーも付くみたいです)。

注:国内盤CDの発売日は、輸入盤のそれよりも少し遅い7月10日(水)の予定になっています!「もうすぐ発売日のはずなのに、なかなか配送業者さんから発送通知が来ないなぁ...」とか「今日が発売日だと思ってCDショップに行ったのに、なぜかまだ店頭に並んでなかった!」みたいな「ハプニング」に見舞われることのないよう、くれぐれもお気を付けください!

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

こちらは輸入盤になります。CDのほか、デジタル音源やアナログレコード等の各種フォーマットも取り扱っています。

 

●『The Alchemist's Euphoria』(スタジオアルバム)

長年抱えていたメンタルヘルスの問題を理由にボーカリストのトムがバンドから脱退し、バンドがサージを主体とした新体制へと変わってから初めてリリースされた7thアルバム!和訳すると『錬金術師の陶酔感』といった意味になる謎めいた本作のアルバムタイトルは、サージ曰く様々なジャンルの音楽を混ぜ合わせて独自のサウンドを作り出すこのバンドの制作スタイルを「錬金術師(alchemist)」の仕事に例え、音楽をはじめとする何かを作り出すときの、全てが意味を成す瞬間の「陶酔感(euphoria)」こそが自分たちの存在意義である、という思いが込められたものなのだそうです。先行シングル「ALYGATYR」「SCRIPTVRE」「CHEMICALS」ほか、全12曲を収録!(2022年リリース)

 

▼国内盤CD【おすすめ!】

こちらは国内盤のCDになります。解説・歌詞対訳が付きます。

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

こちらは輸入盤になります。CDのほか、デジタル音源やアナログレコード等の各種フォーマットも取り扱っています。

 

 

▼その他

 

<Webメディア>💻♫

 

●『カサビアンが語る予測不可能な変化、「ロック+ダンス」の追求と揺るぎない自信』(インタビュー、オンラインカルチャーマガジン『Rolling Stone Japan』より)

オンラインカルチャーマガジン『Rolling Stone Japan』に、カサビアンのサージへのインタビューが掲載されています。ニューアルバムのタイトルの由来やいつになくポップでダンサブルな仕上がりとなったサウンドの意図、そしてバンドの新フロントマンとしてステージに立つことになったことへの思いなどなど、ディープな話が盛りだくさんの読み応えたっぷりな記事になっています(「キース・リチャーズになるはずだったのに、気付いたらミック・ジャガーになってた」のくだりは大いに笑わせてもらいました)。

 

rollingstonejapan.com

 

 

<書籍>📚♫

 

●『ロッキング・オン』2024年8月号(雑誌)

洋楽ファンの皆様にはお馴染みの老舗音楽雑誌『ロッキング・オン』!今月号にはカサビアンのサージへのインタビュー記事も載っています(サージの語り口が謎にフランクなのが気になりました)!新企画なのでしょうか、名曲の歌詞と和訳を紹介する「Lyrics」というコーナーがあって個人的に「おっ」となりました。レッチリの「Under The Bridge」というチョイスが良かったです。歌詞がすごく良いんですよね。

 

<映像作品>🎥♫

 

●『Kasabian Summer Solstice 2014』(ライブフィルム)

2014年6月21日に、彼らの地元であるイギリスはイングランドのレスターにあるヴィクトリア・パークにて行われたライブ「Summer Solstice」の模様を収録したライブフィルム!5thアルバム『48:13』を引っ提げてのライブツアーの初日にあたる本ライブは、彼らのホームグラウンドでのライブということもあり、バンドも観客も十二分に温まった、見応え十分の素晴らしいライブになっています。

 

▼『Kasabian Summer Solstice 2014』(YouTubeより)

youtube.com

 

 

最新情報はこちら!

 

 

バンド日本版公式サイト:https://www.sonymusic.co.jp/artist/kasabian/

 

バンド公式サイト:https://www.kasabian.co.uk/

 

 

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