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洋楽の歌詞の和訳をしてます。意見や誤訳等あれば、教えていただけると幸いです。

The Narcissist - Blur【歌詞・和訳】

 

 

こんにちは。今回はイギリスを代表するバンドのひとつ、Blur(ブラー)の「The Narcissist」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

▲NME Japanより

 

 

Blur(ブラー)

Summer Sonic 公式サイトより

 

1989年にイギリスはイングランドのロンドンにて、ボーカリストのDamon Albarn(デーモン・アルバーン、写真右から1人目)、ギタリストのGraham Coxonグレアム・コクソン、写真右から2人目)、ベーシストのAlex James(アレックス・ジェームス、写真右から4人目)、ドラマーのDave Rowntree(デイヴ・ロウントゥリー、写真右から3人目)の4人で結成されたバンド。歌詞中にしばしば登場する人名やイギリスの地名、ノイジーなギターのサウンドやポップで少々癖のあるメロディが印象的な「ブリットポップ」と呼ばれる作風のほか、メランコリックなムードの歌詞やノイジーなギターのサウンドをより前面に押し出し、ポップやロックに留まらない様々な音楽の要素もふんだんに取り込んだ「オルタナティブロック」に近しい作風で知られる。これまでに8枚のスタジオアルバムと30曲以上のシングル曲をリリースしており、代表的なアルバムに『Parklife』『The Great Escape』『Blur』などがあり、代表曲に「For Tomorrow」「Girls & Boys」「The Universal」「Song 2」「Coffee & TV」などがある。

今回紹介する「The Narcissist」は、前作『The Magic Whip』以来8年ぶりとなるニューアルバム『The Ballad of Darren』からの1stシングル。

 

 

▼目次

※和訳だけ見たい方は、目次から「The Narcissist - Blur【歌詞・和訳】」の項へ跳んで下さい

 

 

イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーが8年ぶりとなるニューアルバムのリリースと新曲を発表!

 


今年の7月8日(金)にイギリスはイングランドのロンドンにあるウェンブリー・スタジアムにて、バンド史上最大規模となる一夜限りの再結成ライブを行うことを発表し*1、ここ日本では今年の8月19日(土)と20日(日)の2日間、東京(千葉)と大阪にて開催される国内最大級の音楽フェスティバルのひとつ、Summer Sonic 2023(サマーソニック、通称サマソニ)にヘッドライナーとして出演することを発表していたブラーですが*2、5月19日に、前作『The Magic Whip』以来8年ぶりとなる9作目のスタジオアルバム、『The Ballad of Darren』を今年の7月21日(金)にリリースすることを突如発表しました。

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

今回の再結成は彼らのキャリアにおけるマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』のリリース30周年という節目に際してのものだと勝手に踏んでいたので、ニューアルバムを引っ提げてのものだと聞いたときには驚きました。

 

全10曲が収録されたニューアルバム『The Ballad of Darren』は今年の7月21日(金)にリリースされる予定となっています。レコーディングはデーモン関連の作品ではおなじみのレコーディングスタジオStudio 13とDevonで行われ、プロデュースはJames Ford(ジェームズ・フォード、アークティック・モンキーズの大半のアルバムやゴリラズの5thアルバム『The Now Now』をプロデュースしている)が務めているとのことです。今回そのニューアルバムから、先行シングルとして「The Narcissist」が公開されました。

 

 

「The Narcissist」について

 

 

「The Narcissist」、「自己愛者」といった意味になるかと思われるタイトルを冠した本楽曲は、ブラーの代名詞である捻りのあるメロディやノイジーなギターではなく、「歌」を聴かせるタイプの曲のように感じます。歌詞は少々難解でまだ内容を完全には理解しきれていないのですが、デーモンが過去の自分を振り返りながら、「ブラーのボーカリスト」としてやっていく中で忍び寄ってくるエゴや薬物等の誘惑、そしてそれに抗おうとする決意のようなものが歌われているように感じます(歌詞の中に度々人名やイギリスの地名が登場するところからは、どことなくブリットポップ期の彼らの雰囲気を感じるような気も...?)

 

ニューアルバムのリリースの発表に際して、デーモンは今作『The Ballad of Darren』を「今の自分たちが立たされている場所への考察とコメント」と形容しています。デーモンのコメントといい、4thアルバム『The Great Escape』のそれを思わせるアルバムジャケットやロゴといい、何気ない試みと様々な偶然が重なって生まれた前作『The Magic Whip』とは違い、今作は何かしら明確な思いのもと制作されたアルバムであるように感じます。

 

まだまだその全容は見えてきてはいませんが、来るニューアルバム『The Ballad of Darren』によって彼らの物語にまたひとつ書き加えられる章(チャプター)、そしてそこからの新曲も披露されるであろう今年の夏のサマーソニックのステージが、俄然今から楽しみになってきました。2023年の夏、何だか思いがけずアツい夏になりそうな予感がします。(アルバムジャケットがなんか寒々しいのが気になりますけど!)

 

 

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The Narcissist

The Narcissist

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The Narcissist - Blur【歌詞・和訳】

 

 

Looked in the mirror 

So many people standing there

I walked towards them

Into the floodlights

 

鏡の中を見た

たくさんの人々がそこに立っている

彼らの方へ歩いた

投光照明器の中へと

 

※投光照明器:建物の外部や競技場、飛行場など広域用の照明(灯)

 

I heard no echo 

There was distortion everywhere 

I found my ego 

I felt rubato standing there

 

ひとつの反響も聞こえなかった

至る所に歪みがあった

自分の自負心を見つけた

rubatoがそこに立っている気がした

 

※rubato:音楽用語で「Tempo Rubato(「自由な速さで」の意)」というものがあったりするそうです

 

Found my transcendent 

It played in mono painted blue 

You were the pierrot 

I was the dark room 

 

自分のtranscendentを見つけた

それは青一色で塗られた中で鳴っていた

君はピエロだった

僕は暗い部屋だった

 

※transcendent:「Transcendent 2000」というシンセサイザーのことを指していると思われます。本楽曲のビジュアライザーやアートワークには、同機を描いたイラストが使われています

 

I’m going to shine a light in your eyes 

You’ll probably shine it back on me 

But I won’t fall this time 

With godspeed I’ll heed the signs

 

僕は光を輝かせようとしている、君の目の中で

君もたぶん、それを僕に向けて輝かせるだろう

でも、僕は落ちないだろう 今度は

幸運の祈願と共に、その兆しを心に留めるだろう

 

I saw the solstice 

The service station on the road 

I took the acid 

Under the white horses

My heart it quickened 

I could not tear myself away 

Became addiction 

If you see darkness look away

 

solsticeが見えた

道の途中のガソリンスタンドが

LSDを手に取った

ヒルフィギュアの下で

僕の心臓が脈を速めた

自分を引き離せなかった

中毒になった

暗闇を見たら、目を逸らせ

 

※solstice:前後の歌詞から推測すると、イングランド南西部のウィルトシャーを通る幹線道路、A303のその途中にあるガソリンスタンド、「Solstice Services」のことを指しているかと思われます

LSD:所謂「サイケデリック体験」を引き起こす幻覚剤のひとつ。日本では言わずもがな、イギリスでもその生産や売買、所持は法律で禁じられています

※white horses:前後の歌詞から推測すると、「hill figure(ヒルフィギュア)」の名でも知られる、イギリスの石灰岩の丘陵地帯に点在する地上絵のことかと思われます。地面から草や土を取り除き、その下にある白い石灰岩を露出させることで描かれた絵だそうで、白く見えること、そしてしばしばモチーフとして「馬」が用いられていることから、「white horses」とも呼ばれているそうです

 

I’m going to shine a light in your eyes 

You’ll probably shine it back on me 

But I won’t fall this time 

With godspeed I’ll heed the signs

 

僕は光を輝かせようとしている、君の目の中で

君もたぶん、それを僕に向けて輝かせるだろう

でも、僕は落ちないだろう 今度は

幸運の祈願と共に、その兆しを心に留めるだろう

 

Oh glorious world 

Oh potent waves valleys gone wild 

Connect us to love and keep us peaceful for a while

 

ああ、光り輝く世界

ああ、強力な波 谷は荒れていった

僕たちを愛へ繋げて、少しの間僕たちを平和に保て

 

I’m going to shine a light in your eyes 

You’ll probably shine it back on me 

But I won’t fall this time 

With godspeed I’ll heed the signs

 

僕は光を輝かせようとしている、君の目の中で

君もたぶん、それを僕に向けて輝かせるだろう

でも、僕は落ちないだろう 今度は

幸運の祈願と共に、その兆しを心に留めるだろう

 

I’m a shine a light in your eyes 

You’ll probably shine it back on me 

But I won’t fall this time 

With godspeed I’ll heed the signs

But I won’t fall this time 

With godspeed I’ll heed the signs

 

僕は君の目の中で輝く光

君はたぶん、それを僕に向けて輝かせるだろう

でも、僕は落ちないだろう 今度は

幸運の祈願と共に、その兆しを心に留めるだろう

でも、僕は落ちないだろう 今度は

幸運の祈願と共に、その兆しを心に留めるだろう

 

 

歌詞に登場する気になる単語や熟語をチェック!

 

 

floodright:投光照明器(建物の外部や競技場、飛行場など広域用の照明(灯))

 

echo:こだま、反響

 

distortion:ゆがめること、ゆがみ、ねじれ

 

ego:自負心、うぬぼれ

 

transcendent:(知識・経験などが)卓越した、優れた、抜群の

※ただ、この曲の歌詞における「transcendent」は「Transcendent 2000」というシンセサイザーのことを指していると思われます

 

godspeed:(旅に出る人に向けた)幸運(の祈願)

 

heed:(発言・助言・忠告など)に注意を払う、~を心に留める

 

sostice:至点(太陽が天の赤道から北もしくは南に最も離れるとき)

※ただ、この曲の歌詞における「solstice」はイングランド南西部のウィルトシャーを通る幹線道路、A303のその途中にあるガソリンスタンド、「Solstice Services」のことを指しているかと思われます

 

service station:ガソリンスタンド

 

acid:LSD

 

quicken:(歩調・脈などが)速くなる

 

tear away:~を(無理に)引き離す

 

addiction:(麻薬などの)常用、中毒、依存

 

glorious:(景色・色などが)光り輝く、燦然たる、荘厳な

 

potent:強力な、有力な

 

 

歌詞の内容をちょっとだけ深掘り!

 

 

ここからは、歌詞掲載サイト「Genius | Song Lyrics & Knowledge」*3に投稿されている知見をもとに、辞書だけでは内容を理解しきれない歌詞を深掘りしてみたいと思います。

 

 

・"I felt rubato standing there"(「rubatoがそこに立っている気がした」)

 

「rubato」に関してはてっきり人名だと思っていたんですが、音楽用語で「Tempo Rubato(「自由な速さで」の意)」というものがあったりするそうです。

前後の歌詞を鑑みると、ここで歌われているのはライブのステージでのメンバー同士、主にデーモンとグレアムのエゴのぶつかり合いなのかな?と感じます(前の歌詞に出てくる「echo(反響)」と「distortion(歪み)」はボーカルやギターのエフェクト?とも読める気がします)。

 

・"Found my transcendent"(「自分のtranscendentを見つけた」)

 

「transcendent」は本来「(知識・経験などが)卓越した、優れた、抜群の」という意味の形容詞なんですが、この曲の歌詞における「transcendent」は「Transcendent 2000」というシンセサイザーのことを指していると思われます(お気づきの方がいたら凄いと思いますが、本楽曲のビジュアライザーやアートワークには、同機を描いたイラストが使われているのです)。

前後の歌詞を鑑みると、ここで歌われているのはライブのステージでのメンバー同士、主にデーモンとグレアムのエゴのぶつかり合いなのかな?と感じます(前の歌詞に出てくる「echo(反響)」と「distortion(歪み)」はボーカルやギターのエフェクト?とも読める気がします)。

 

・"I saw the solstice  / The service station on the road"(「solsticeが見えた/道の途中のガソリンスタンドが」) 

 

「solstice」は本来「至点(太陽が天の赤道から北もしくは南に最も離れるとき)」を意味の名詞なんですが、後の歌詞から推測するとこの曲の歌詞における「solstice」はイングランド南西部のウィルトシャーを通る幹線道路、A303のその途中にあるガソリンスタンド、「Solstice Services」のことを指しているかと思われます。ストーンヘンジでも有名なウィルトシャーは、後の歌詞に登場する「white horses(ヒルフィギュア)」でも有名な土地なのだそうです。

「Beetlebum」の歌詞でほのめかされていたしますが、デーモンは一時期薬物中毒に陥っていたようで、このあたりの歌詞はデーモンが薬物に依存するようになったきっかけを振り返っているようにも感じます。デーモンは歌詞の中に人名や地名を登場させることで、イメージをかき立たせるのが上手い人だと感じます。

 

・"I took the acid / Under the white horses"(「LSDを手に取った/ヒルフィギュアの下で」)

 

「the white horses」は、前の歌詞から推測すると「hill figure(ヒルフィギュア)」の名でも知られる、イギリスの石灰岩の丘陵地帯に点在する地上絵のことかと思われます。地面から草や土を取り除き、その下にある白い石灰岩を露出させることで描かれた絵だそうで、白く見えること、そしてしばしばモチーフとして「馬」が用いられていることから、「white horses」という名でも呼ばれているそうです。

「Beetlebum」の歌詞でほのめかされていたしますが、デーモンは一時期薬物中毒に陥っていたようで、このあたりの歌詞はデーモンが薬物に依存するようになったきっかけを振り返っているようにも感じます。デーモンは歌詞の中に人名や地名を登場させることで、イメージをかき立たせるのが上手い人だと感じます。

 

 

いかがでしたでしょうか?「ここはこういうことを歌ってるんじゃないか?」等の意見があれば、コメントなどで教えていただけると幸いです。

 

また、歌詞掲載サイト「Genius | Song Lyrics & Knowledge」は、アーティストの歌詞に関する言及をはじめとした歌詞を深掘りするのに有用な情報を投稿、議論し合うとても有意義なサイトになっているので、ブラーに限らず「洋楽の楽曲の歌詞のことをもっと知りたい!」という方は一度覗いてみることをおすすめします。

 

 

genius.com

 

 

実に20年ぶり!ブラーがサマーソニックにヘッドライナーとして出演することが決定!

 

 

今年の7月8日(金)にイギリスはイングランドのロンドンにあるウェンブリー・スタジアムにて、バンド史上最大規模となる一夜限りの再結成ライブを行うことを発表していたブラーですが*4、1月25日に、今年の8月19日(土)と20日(日)の2日間、ここ日本は東京(千葉)と大阪にて開催される国内最大級の音楽フェスティバルのひとつ、Summer Sonic 2023(サマーソニック、通称サマソニ)にヘッドライナーとして出演することを発表しました。

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

Summer Sonic 公式ツイッターより

 

 

前回からはなんと20年ぶり(!)のサマーソニック出演となるそうですね。当時バンドはグレアムの抜けた3人体制だったこともあり、今回彼らがフルラインナップでサマソニのステージに戻ってくるのは、非常に喜ばしいことではないでしょうか。

 

今年は彼らのキャリアにおけるマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』のリリース30周年という節目の年でもあるので、その『Modern Life Is Rubbish』の楽曲をはじめとする、彼らの「ブリットポップ」期の楽曲が多く演奏されるような予感もしています。

 

前作『The Magic Whip』では残念ながら来日公演が行われなかったこともあり、今回は2014年に武道館で行われた再結成ライブ以来の、彼らの久々の日本でのライブとなります。

 

名前が「オ(O)」で始まって「ス(s)」で終わるどこかのバンドの元ボーカリストさんも(別日ながら)襲来するとウワサの今年のサマソニ、なんだかアツい2日間になりそうな予感がします。

 

 

Summer Sonic 2023 公式サイト

www.summersonic.com

 

 

ブラーの8年ぶり9作目のスタジオアルバム『The Ballad of Darren』のリリースが決定!

 

 

今年の8月19日(土)と20日(日)の2日間、ここ日本は東京(千葉)と大阪にて開催される国内最大級の音楽フェスティバルのひとつ、Summer Sonic 2023にヘッドライナーとして出演することで話題になったブラーですが*5、5月19日に、『The Magic Whip』以来8年ぶりとなる9作目のスタジオアルバム『The Ballad of Darren』を今年の7月21日(金)にリリースすることを突如発表しました。

追記:輸入盤各フォーマットに続き、国内盤CDの発売も決定しました*6

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

▼「The Ballad Of Darren (Announcement)」


www.youtube.com

 

 

「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。左からアレックス・ジェームスとデイヴ・ロウントゥリー

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。左からデーモン・アルバーンとグレアム・コクゾン

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。デイヴ・ロウントゥリー

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。左からアレックス・ジェームスとグレアム・コクソン

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。デーモン・アルバーン

 

 

今回の再結成は彼らのキャリアにおけるマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』のリリース30周年という節目に際してのものだと勝手に踏んでいたので、ニューアルバムを引っ提げてのものだと聞いたときには驚きました。

 

全10曲が収録されたニューアルバム『The Ballad of Darren』は今年の7月21日(金)にリリースされる予定となっています。レコーディングはデーモン関連の作品ではおなじみのレコーディングスタジオStudio 13とDevonで行われ、プロデュースはJames Ford(ジェームズ・フォード、アークティック・モンキーズの大半のアルバムやゴリラズの5thアルバム『The Now Now』をプロデュースしている)が務めているとのことです。アルバムに先駆けて、現在「The Narcissist」が先行シングルとしてリリースされています。

 

前作『The Magic Whip』以来8年ぶりのスタジオアルバムとなる今作『The Ballad of Darren』について、バンドのメンバーはそれぞれこう述べています*7

 

 

「(『ザ・バラード・オブ・ダーレン』は)今の自分たちが立たされている場所への考察とコメント」「アフターショック(余波)のレコード」──デーモン・アルバーン

 

 

「歳を取って、おかしくなってくると、演奏するものに適切な感情と意図が込められていることがより重要になる。リフだけではうまくいかないことがあるんだよ」──グレアム・コクソン

 

 

「長い関係というのが意味をもって続いていくためにはお互いを驚かせることが必要になる。僕らの場合、なんとかそれが続いているんだ」──アレックス・ジェームス

 

 

「一緒に音楽を作ることは常にすごく自然に感じられる」「どのアルバムでも、その制作過程で新しいことが明らかになり、バンドとして前進しているんだ」──デイヴ・ロウントゥリー

 

 

また、何とも言えない独特のセンスのアルバムジャケットは、イギリスの写真家Martin Parr(マーティン・パー)によって撮影されたものだそうです。この写真に関する逸話は2014年にイギリスの『ガーディアン』紙で紹介されているそうです。

 

 

「この写真には物理的な状況を克服するという側面があるんだよね。このプールの安全性ということでは困ったことにだいぶひどい状況でね。この場所に行って泳いでいたら、海からサメが入ってきたという話もあるんだ」──デイヴ・ロウントゥリー

 

 

マーティン氏についてはインターネット上にこんな日本語の記事も公開されていたので、リンクを貼っておきます。「ビーチに行くだけで、その国の事情が見えてくる。文化を超えて、たわいない日常や国民性に気づくことができる稀有な公共空間、それがビーチである」という言葉には個人的にビビッと来ました。なんかすごく分かる気がします。

 

 

numero.jp

 

 

numero.jp

 

 

numero.jp

 

 

こちらは彼の公式サイトになっています。

 

 

www.martinparr.com

 

 

さて、4thアルバム『The Great Escape』を思わせるようなアルバムジャケットとバンドロゴをあしらった本作『The Ballad of Darren』は、バンドが自分たちの原点、「ブリットポップ」や「イギリスらしさ」に立ち返ろうとしているようにも感じられます。

 

しかしながら、『The Great Escape』のそれとは違いどんよりとした曇り空が印象的なアルバムジャケットといい、先行シングルの「The Narcissist」の内省的な歌詞といい、今回のカムバックは単なる回顧的なものでもないように感じられます。

 

まだまだその全容は明らかになっていませんが、ニューアルバム『The Ballad of Darren』、かなり期待できるアルバムになっている予感がします。

 

 

ニューシングル「The Narcissist」やニューアルバム『The Ballad of Darren』等の試聴・購入はこちらから!

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

〈シングル〉📻♫

 

●「The Narcissist」【ニューシングル】

実に8年ぶり!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来るニューアルバム『The Ballad of Darren』からの1stシングル!(2023年リリース)

The Narcissist

The Narcissist

 

〈アルバム〉📕♫

 

●『The Ballad of Darren』(スタジオアルバム)【ニューアルバム】

前作『The Magic Whip』以来実に8年ぶり!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来る9作目のスタジオアルバム!「The Narcissist」ほか全10曲を収録!(リリース日は今年(2023年)の7月21日(金)の予定となっています)

 

●『The Best Of』(ベストアルバム)

ブラー入門にぴったり!デビューアルバム『Leisure』から当時の最新アルバム『13』までのシングル曲や人気曲の中から、選りすぐりの17曲(+新曲「Music Is My Radar」)を収録した決定版ベストアルバム!(2000年リリース)

 

●『All The People』(ライブアルバム)

ブラーのライブを追体験したい人にぴったり!2003年以降長らく活動を休止していた彼らが、2009年の7月2日と3日の2日間、イギリスはロンドンのHyde Parkハイド・パーク)にて行った再結成ライブより、7月2日分の音源を収録したライブアルバム!(2009年リリース)

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『The Ballad of Darren』(スタジオアルバム)【ニューアルバム】

前作『The Magic Whip』以来実に8年ぶり!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来る9作目のスタジオアルバム!「The Narcissist」ほか全10曲を収録!(リリース日は今年(2023年)の7月21日(金)の予定となっています)

 

▼国内盤CD(おすすめ!)

輸入盤各フォーマットに続き、国内盤CDの発売も決定!輸入盤CD[豪華盤]に収録されているボーナストラック「The Rabbi」「The Swan」の2曲に加え、国内盤CD限定のボーナストラック「Sticks and Stones」が追加で収録されています。

 

▼輸入盤CD[通常盤]

こちらは通常盤の輸入盤CDになります。

The Ballads Of Darren

The Ballads Of Darren

Amazon

 

▼輸入盤CD[豪華盤]

こちらはボーナストラック「The Rabbi」「The Swan」の2曲が追加で収録された、豪華盤の輸入盤CDになります。

THE BALLAD OF DARREN [DELUXE CD]

THE BALLAD OF DARREN [DELUXE CD]

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▼輸入盤アナログレコード

こちらは輸入盤のアナログレコードになります。収録楽曲は輸入盤CD[通常盤]のものに準じます。

The Ballads Of Darren [Analog]

The Ballads Of Darren [Analog]

Amazon

 

●『The Best Of』輸入盤CD(ベストアルバム)

ブラー入門にぴったり!デビューアルバム『Leisure』から当時の最新アルバム『13』までのシングル曲や人気曲の中から、選りすぐりの17曲(+新曲「Music Is My Radar」)を収録した決定版ベストアルバム!(2000年リリース)
※現在流通しているのは、ほぼ輸入盤のCDのみのようです

The Best of Blur

The Best of Blur

  • アーティスト:Blur
  • Emi
Amazon

 

※『All The People』(ライブアルバム)のフィジカル音源については、現在は国内盤も輸入盤もほぼ流通していないようです。ご興味があれば、デジタル音源のほうでお楽しみください。

 

 

▼その他

 

〈映像作品〉

 

●『No Distance Left To Run』(ドキュメンタリーフィルム)

ブラーのことをもっと深く知りたい人にぴったり!2003年以降長らく活動を休止していたブラーの2009年の再結成、再始動を記念して制作・公開された、メンバーへのインタビューとアーカイブ映像でバンドの歴史を振り返るドキュメンタリーフィルム!(2009年公開)

※現在「Amazon Prime Video」にて配信中です

 

●『Live at Hyde Park』(ライブフィルム)

ブラーのライブを追体験したい人にぴったり!2003年以降長らく活動を休止していた彼らが、2009年の7月2日と3日の2日間、イギリスはロンドンのHyde Parkハイド・パーク)にて行った再結成ライブより、7月3日分の映像を収録したライブフィルム!(2010年公開)

※現在「Amazon Prime Video」にて配信中です

 

 

このほか、バンドの公式サイトと日本版公式サイトにあるオフィシャルストアでは、ニューアルバムのカセットテープや、オフィシャルストア限定の特別仕様のアナログレコードなどの取り扱いもあるようです。気になる方は、記事下部の各種リンクから、オフィシャルストアのほうへアクセスしてみて下さい。

 

 

最新情報はこちらから!

 

 

バンド日本版公式サイト:Blur / ブラー | Warner Music Japan

 

バンド公式サイト:BLUR - Official Website

 

Summer Sonic 公式サイト:SUMMER SONIC 2023 公式サイト

 

 

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