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洋楽の歌詞の和訳をしてます。意見や誤訳等あれば、教えていただけると幸いです。

For Tomorrow - Blur【歌詞・和訳】

 

 

こんにちは。今回はイギリスを代表するバンドのひとつ、Blur(ブラー)の「For Tomorrow」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

▲「For Tomorrow (4K Colour Version)」より

 

 

Blur(ブラー)

Summer Sonic 公式サイトより

 

1989年にイギリスはイングランドのロンドンにて、ボーカリストのDamon Albarn(デーモン・アルバーン、写真右から1人目)、ギタリストのGraham Coxonグレアム・コクソン、写真右から2人目)、ベーシストのAlex James(アレックス・ジェームス、写真右から4人目)、ドラマーのDave Rowntree(デイヴ・ロウントゥリー、写真右から3人目)の4人で結成されたバンド。歌詞中にしばしば登場する人名やイギリスの地名、ノイジーなギターのサウンドやポップで少々癖のあるメロディが印象的な「ブリットポップ」と呼ばれる作風のほか、メランコリックなムードの歌詞やノイジーなギターのサウンドをより前面に押し出し、ポップやロックに留まらない様々な音楽の要素もふんだんに取り込んだ「オルタナティブロック」に近しい作風で知られる。これまでに8枚のスタジオアルバムと30曲以上のシングル曲をリリースしており、代表的なアルバムに『Parklife』『The Great Escape』『Blur』などがあり、代表曲に「For Tomorrow」「Girls & Boys」「The Universal」「Song 2」「Coffee & TV」などがある。

今回紹介する「For Tomorrow」は、「ブリットポップ・ムーブメント」の先駆けであり、彼らにとってのマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』からの1stシングル。

 

 

▼目次

※和訳だけ見たい方は、目次から「For Tomorrow - Blur【歌詞・和訳】」の項へ跳んで下さい

 

 

祝!Summer Sonic 2023出演決定!ブラーの人気楽曲の歌詞を振り返ってみよう!

 

 

今年の7月8日(金)にイギリスはイングランドのロンドンにあるウェンブリー・スタジアムにて、バンド史上最大規模となる一夜限りの再結成ライブを行うことを発表していたブラーですが*1、1月25日に、今年の8月19日(土)と20日(日)の2日間、ここ日本は東京(千葉)と大阪にて開催される国内最大級の音楽フェスティバルのひとつ、Summer Sonic 2023(サマーソニック、通称サマソニ)にヘッドライナーとして出演することを発表しました。

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

Summer Sonic 公式ツイッターより

 

 

前回からはなんと20年ぶり(!)のサマーソニック出演となるそうですね。当時バンドはグレアムの抜けた3人体制だったこともあり、今回彼らがフルラインナップでサマソニのステージに戻ってくるのは非常に喜ばしいことではないでしょうか。

 

今年は彼らのキャリアにおけるマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』のリリース30周年という節目の年でもあるので、その『Modern Life Is Rubbish』の楽曲をはじめとする、彼らの「ブリットポップ」期の楽曲が多く演奏されるような予感もしています。

 

前作『The Magic Whip』では残念ながら来日公演が行われなかったこともあり、今回は2014年に武道館で行われた再結成ライブ以来の、彼らの久々の日本でのライブとなります。

 

名前が「オ(O)」で始まって「ス(s)」で終わるどこかのバンドの元ボーカリストさんも(別日ながら)襲来するとウワサの今年のサマソニ、なんだかアツい2日間になりそうな予感がします。

 

 

Summer Sonic 2023 公式サイト

www.summersonic.com

 

 

ブラーのSummer Sonic 2023への出演を記念して、彼らの楽曲の歌詞と和訳を順次公開していきたいと思います。今回は「ブリットポップ・ムーブメント」の先駆けであり、彼らにとってのマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』からの1stシングル、「For Tomorrow」の歌詞と和訳の紹介です。

 

 

「For Tomorrow」について

 

 

ロンドンに住む二人の若者、Jim(ジム)とSusan(スーザン)の生活の一場面を描写しながら、「現実はこの通り厳しいかもしれないけど、それでもみんなで手を取り合って明日のために頑張ろうよ」という明るく前向きなメッセージを歌うこの曲「For Tomorrow」ですが、実はアルバムにヒットが期待できそうな曲がないことを心配したレコード会社の人間が、「ヒットしそうな曲を作るように」とデーモンに指示して作らせた曲なのだそうです。指示を受けたデーモンは、よりにもよってクリスマスの日に、両親の家のピアノを使って、休日返上でこの曲を作ったのだそうです。

 

なんとも夢のない話ですが(おまけに肝心の全英シングルチャートの成績は最高28位といまいち振るわず)、そんな世知辛い話は抜きにしても、この曲の素朴な歌詞とサウンドは、1993年のロンドンに生きる人々にも2023年の東京に生きる私たちにも変わらずに響くような、時と場所に左右されることがない普遍的なもののように感じます。

 

実をいうと、僕はこのバンドの曲を聴き始めた当初は「なんか地味だから」という理由でこの曲をあまり聴いていなかったんですが、こうして自分なりに歌詞を訳すようになってから、この曲の良さに改めて気づくことになりました。

 

ブラーの楽曲、特に「ブリットポップ」期のそれの世界観は、基本的に90年代のイギリスという国と現代社会、そしてそこに生きる人々の文化や暮らしに根差したものだと思うのですが、この曲「For Tomorrow」は、曲を聴いている人がいつ、どこに生きているかに関わらず、あらゆる人に訴えかけうるだけの懐の深さがあるように感じます。

 

ギタリストのグレアムが言うように、"Everyone, wherever they are in the world knows what la la la means.(世界中の誰でも、la la laが意味するところを知っている)"というのが、そんな懐の深さの所以なのかもしれない、とも思います。

 

 

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For Tomorrow

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  • ブラー
  • ロック
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今年の5月10日に、2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』のリリース30周年を記念して、「For Tomorrow」のミュージックビデオの4Kリマスター&カラーバージョンが公開されました!*2最新技術でずっと鮮明になって戻ってきたミュージックビデオは、1993年当時のロンドンの雰囲気を味わえるような素晴らしいものになっています。


www.youtube.com

 

 

For Tomorrow - Blur【歌詞・和訳】

 

 

He's a twentieth century boy

with his hands on the rails

Trying not to be sick again

and holding on for tomorrow

London ice cracks on a seamless line

He's hanging on for dear life

So we hold each other tightly

and hold on for tomorrow

 

彼は二十世紀少年

その手を手すりにかけて

また気分を悪くしないよう努めながら

明日のために踏ん張っている

ロンドンの氷は継ぎ目のない線の上でひび割れる

彼は大事な人生のために頑張り続けている

だから、僕たちはお互いにしっかりと支え合って

明日のために踏ん張るんだ、歌いながら

 

Singing la la la la la

Holding on for tomorrow

 

ラ、ラ、ラ、ラ、ラ

踏ん張っているんだ、明日のために

 

She's a twentieth century girl

with her hands on the wheel

Trying not to make him sick again

Seeing what she can borrow

London's so nice back in your seamless rhymes

But we're lost on the Westway

So we hold each other tightly

and hold on for tomorrow

 

彼女は二十世紀少女

その手をハンドルにかけて

また彼の気分を悪くさせないよう努めながら

彼女が借りられるものを探している

君の途切れることのない歌の中では、ロンドンはとても良い町

でも、僕たちはウェストウェイで道に迷ってしまった

だから、僕たちはお互いにしっかりと支え合って

明日のために踏ん張るんだ、歌いながら

 

※ウェストウェイ:ロンドンの幹線道路のひとつ。ロンドンの中心地に続く環状道路に接続している。

 

Singing la la la la la

Holding on for tomorrow

 

ラ、ラ、ラ、ラ、ラ

踏ん張っているんだ、明日のために

 

Trying not to be sick again

and holding on for tomorrow

 

また気分を悪くしないよう努めながら

明日のために踏ん張っているんだ

 

She's a twentieth century girl

hanging on for dear life

So we hold each other tightly

and hold on for tomorrow

 

彼女は二十世紀少女

大事な人生のために頑張り続けている

だから、僕たちはお互いにしっかりと支え合って

明日のために踏ん張るんだ、歌いながら

 

Singing la la la la la

Holding on for tomorrow

 

ラ、ラ、ラ、ラ、ラ

踏ん張っているんだ、明日のために

 

(Jim stops and gets out of the car, goes to a house in Emperors gate, through the door and to his room, then he puts the TV on, turns it off and makes some tea, says Modern Life Is Rubbish, then Susan comes into the room,she's a naughty girl with a lovely smile says let's take a drive to Primrose Hill it's windy there and the view is so nice, London ice can freeze your toes like anyone I suppose.)

 

(ジムが車を停めて降りてくる エンペラーズ・ゲートの家へ向かう 扉を抜けて、彼の部屋へ それから、彼はテレビを点ける テレビを消して、お茶を入れる 「現代の生活は酷いものだ」と言いながら それから、スーザンが部屋へ入ってくる 素敵な笑顔を見せる腕白な女 彼女が言う、「プリムローズ・ヒルまでドライブしましょうよ、風が出ていて眺めがとても良いのよ」 ロンドンの氷は足を凍えさせるけれど それは、誰にとっても同じことみたいだ)

 

※エンペラーズ・ゲート:ロンドンのケンジントンにある地区。デーモンの両親が初めてロンドンに越してきたとき、デーモンはここにあるアパートに住んでいた

※プリムローズ・ヒル:ロンドンの中心地を一望できる高級住宅地。ミュージックビデオ内でバンドのメンバーたちが凧揚げをしている場所がおそらくそうだと思われる

 

 

歌詞に登場する気になる単語や熟語をチェック!

 

 

・rail:横木、手すり

 

・hold on:頑張る、持ちこたえる

 

・crack:ひびが入る

 

・seamless:①縫い目(継ぎ目)のない、継ぎ目のわからない、シームレスな

②途切れることがない

 

・hang on:(厳しい状況の中で)(~を)続ける、頑張り通す

 

・hold:(人など)を(両腕に)抱く

 

・each other:お互い、相互

 

・tightly:堅く、しっかりと、きつく

 

・wheel:(自動車の)ハンドル

 

・make (SVOC):(人・物・事が)~(人・物・事)を~にする

 

・borrow:~(人・物)から~(物)を(無料で)借りる

 

・rhyme:韻を踏んだ詩(歌)、押韻

 

・lost:道に迷った

 

・Westway:ロンドンの幹線道路のひとつ。

 

・get out:(車など)から降りる

 

・Emperors gate:ロンドンのケンジントンにある地区。

 

・through:~を通り抜けて

 

・put on:(電灯・テレビ・器具など)を(スイッチ・プラグを作動させて)つける

 

・turn off:(ラジオ・テレビ・明かりなど)を消す

 

・rubbish:(比喩的に)くず

 

・naughty:(子供(のふるまい)が)いたずらな、わんぱくな、やんちゃな

 

・Primrose Hill:ロンドンの中心地を一望できる高級住宅地。

 

・windy:(天候が)風の強い、風のある

 

・freeze:(人・物・事が)(液体・物など)を凍らせる

 

toe:つま先

 

・suppose:(自分の知識に基づいて)~だと思う、考える

 

 

歌詞の内容をちょっとだけ深掘り!

 

 

ここからは、歌詞掲載サイト「Genius | Song Lyrics & Knowledge」*3に投稿されている知見をもとに、辞書だけでは内容を理解しきれない歌詞を深掘りしてみたいと思います。

 

 

・"He's a twentieth century boy / with his hands on the rails / Trying not to be sick again / and holding on for tomorrow / London ice cracks on a seamless line / He's hanging on for dear life / So we hold each other tightly / and hold on for tomorrow"

 

「彼は二十世紀少年 / その手を手すりにかけて / また気分を悪くしないよう努めながら / 明日のために持ちこたえている / ロンドンの氷は継ぎ目のない線の上でひび割れる / 彼は大事な人生のために頑張り通している / だから、僕たちはお互いにしっかりと支え合って / 明日のために持ちこたえるんだ」

 

この曲「For Tomorrow」の舞台は、寒々しい冬の日のロンドンのようです。歌詞にしばしば登場する「氷」は、若者たちの不透明な未来を暗示しているようにも思えますね。

この曲が書かれた1992年、イギリスは大きな経済不況と闘っており、若い労働者たちにとっては、新たな仕事に就くことが難しい厳しい時代であったそうです。

 

 

・"Singing la la la la la / Holding on for tomorrow"

 

「歌いながら ラ、ラ、ラ、ラ、ラ / 持ちこたえているんだ、明日のために」

 

ギタリストのグレアムは"Everyone, wherever they are in the world knows what la la la means.(世界中の誰でも、la la laが意味するところを知っている)"と述べているそうです。

この曲「For Tomorrow」の「現実はこのとおり厳しいかもしれないけど、それでもみんなで手を取り合って明日のために頑張ろうよ」という明るく前向きなメッセージが2023年の日本に生きる私たちにも響きうるのは、そのためなのかもしれません。

 

 

・"London's so nice back in your seamless rhymes / But we're lost on the Westway"

 

「ロンドンは君の途切れることのない歌の中ではとても良い町 / でも、僕たちはウェストウェイで道に迷ってしまった」

 

ウェストウェイはロンドンにある幹線道路のひとつだそうで、ロンドンの中心地に続く環状道路に接続しているそうです。

ブラーの「ブリットポップ」期の楽曲にはイギリスの地名がしばしば登場します。歌詞に込められた思いは人名や地名と結びつけられることで、より親しみやすいものになっているように思います。

 

・(Jim stops and gets out of the car, goes to a house in Emperors gate, through the door and to his room, then he puts the TV on, turns it off and makes some tea, says Modern Life Is Rubbish, then Susan comes into the room,she's a naughty girl with a lovely smile says let's take a drive to Primrose Hill it's windy there and the view is so nice, London ice can freeze your toes like anyone I suppose.)

 

(ジムが車を停めて降りてくる エンペラーズ・ゲートの家へ向かう 扉を抜けて、彼の部屋へ それから、彼はテレビを点ける テレビを消して、お茶を入れる 「現代の生活は酷いものだ」と言いながら それから、スーザンが部屋へ入ってくる 素敵な笑顔を見せる腕白な女 彼女が言う、「プリムローズ・ヒルまでドライブしましょうよ、風が出ていて眺めがとても良いのよ」 ロンドンの氷は足を凍えさせるけれど それは誰にとっても同じことみたいだ)

 

小説を読んでいるような気分になる一節ですね。ここでも地名を登場させることで、歌詞に込められた思いがより親しみやすいものになっているように思います。歌詞に登場するエンペラーズ・ゲートはロンドンのケンジントンにある地区だそうで、デーモンの両親が初めてロンドンに越してきたとき、デーモンはここにあるアパートに住んでいたのだそうです(ちなみに、デーモンの住んでいた部屋の隣には、かつてあのジョン・レノンが住んでいたんだとか...)。また、プリムローズ・ヒルはロンドンの中心地を一望できる高級住宅地のことだそうです。ミュージックビデオ内でバンドのメンバーたちが凧揚げをしている場所がおそらくそうだと思われます。

 

 

いかがでしたでしょうか?「ここはこういうことを歌ってるんじゃないか?」等の意見があれば、コメントなどで教えていただけると幸いです。

 

また、歌詞掲載サイト「Genius | Song Lyrics & Knowledge」は、アーティストの歌詞に関する言及をはじめとした歌詞を深掘りするのに有用な情報を投稿、議論し合うとても有意義なサイトになっているので、ブラーに限らず「洋楽の楽曲の歌詞のことをもっと知りたい!」という方は一度覗いてみることをおすすめします。

 

 

genius.com

 

 

シングル「For Tomorrow」やアルバム『Modern Life Is Rubbish』等の試聴・購入はこちら!

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

〈シングル〉📻♫

 

●「For Tomorrow」

2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』からの1stシングル!(1993年リリース)

For Tomorrow

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  • provided courtesy of iTunes

 

●「Chemical World」

2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』からの2ndシングル!(1993年リリース)

Chemical World (Including

Chemical World (Including "Intermission")

  • ブラー
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

〈アルバム〉📕♫

 

●『Modern Life Is Rubbish』(スタジオアルバム)

★全英アルバムチャート15位

ブリットポップ」はここから始まった!「ブリットポップ・ムーブメント」の先駆けであり、彼らにとってのマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム!「For Tomorrow」「Chemical World」「Sunday Sunday」ほか全14曲を収録!(1993年リリース)

Modern Life Is Rubbish

Modern Life Is Rubbish

  • ブラー
  • ロック
  • ¥1630

 

●『The Best Of』(ベストアルバム)

ブラー入門にぴったり!デビューアルバム『Leisure』から当時の最新アルバム『13』までのシングル曲や人気曲の中から、選りすぐりの17曲(+新曲「Music Is My Radar」)を収録した決定版ベストアルバム!(2000年リリース)

 

●『All The People』(ライブアルバム)

ブラーのライブを追体験したい人にぴったり!2003年以降長らく活動を休止していた彼らが、2009年の7月2日と3日の2日間、イギリスはロンドンのHyde Parkハイド・パーク)にて行った再結成ライブより、7月2日分の音源を収録したライブアルバム!(2009年リリース)

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『Modern Life Is Rubbish』(スタジオアルバム)

★全英アルバムチャート15位

ブリットポップ」はここから始まった!「ブリットポップ・ムーブメント」の先駆けであり、彼らにとってのマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム!「For Tomorrow」「Chemical World」「Sunday Sunday」ほか全14曲を収録!(1993年リリース)

 

▼国内盤CD(おすすめ!)

こちらは国内盤のCDになります。解説・歌詞対訳が付いてくるほか、ブラーの隠れた名曲のひとつ「Popscene」をはじめ、「Beachcoma」「Young And Lovely」の3曲がボーナストラックとして収録されています。

 

▼輸入盤(CD・アナログレコード等各種フォーマットあり)

こちらは輸入盤になります。

MODERN LIFE IS RUBBISH

MODERN LIFE IS RUBBISH

  • アーティスト:BLUR
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Amazon

 

●『The Best Of』輸入盤CD(ベストアルバム)

ブラー入門にぴったり!デビューアルバム『Leisure』から当時の最新アルバム『13』までのシングル曲や人気曲の中から、選りすぐりの17曲(+新曲「Music Is My Radar」)を収録した決定版ベストアルバム!(2000年リリース)

※現在流通しているのは、ほぼ輸入盤のCDのみのようです

The Best of Blur

The Best of Blur

  • アーティスト:Blur
  • Emi
Amazon

 

※『All The People』(ライブアルバム)のフィジカル音源は、現在は国内盤も輸入盤もほぼ流通していないようです。ご興味があれば、デジタル音源のほうでお楽しみ下さい。

 

 

▼その他

 

〈映像作品〉

 

●『No Distance Left To Run』(ドキュメンタリーフィルム)

ブラーのことをもっと深く知りたい人にぴったり!2003年以降長らく活動を休止していたブラーの2009年の再結成、再始動を記念して制作・公開された、メンバーへのインタビューとアーカイブ映像でバンドの歴史を振り返るドキュメンタリーフィルム!(2009年公開)

※現在「Amazon Prime Video」にて配信中です

 

●『Live at Hyde Park』(ライブフィルム)

ブラーのライブを追体感したい人にぴったり!2003年以降長らく活動を休止していた彼らが、2009年の7月2日と3日の2日間、イギリスはロンドンのHyde Parkハイド・パーク)にて行った再結成ライブより、7月3日分の映像を収録したライブフィルム!(2010年公開)

※現在「Amazon Prime Video」にて配信中です

 

 

ブラーの8年ぶり9作目のスタジオアルバム、『The Ballad of Darren』のリリースが決定!

 

 

今年の8月19日(土)と20日(日)の2日間、ここ日本は東京(千葉)と大阪にて開催される国内最大級の音楽フェスティバルのひとつ、Summer Sonic 2023にヘッドライナーとして出演することで話題になったブラーですが*4、5月19日に、前作『The Magic Whip』以来8年ぶりとなる9作目のスタジオアルバム『The Ballad of Darren』を今年の7月21日(金)にリリースすることを突如発表しました。

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

▲バンド公式ツイッターより

 

 

▼「The Ballad Of Darren (Announcement)」


www.youtube.com

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。左からアレックス・ジェームスとデイヴ・ロウントゥリー

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。左からデーモン・アルバーングレアム・コクソン

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。デイヴ・ロウントゥリー

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。左からアレックス・ジェームスとグレアム・コクソン

 

 

▲「The Ballad Of Darren (Announcement)」より。デーモン・アルバーン

 

 

今回の再結成は彼らのキャリアにおけるマイルストーンのひとつであろう2ndアルバム『Modern Life Is Rubbish』のリリース30周年という節目に際してのものだと勝手に踏んでいたので、ニューアルバムを引っ提げてのものだと聞いたときには驚きました。

 

全10曲が収録されたニューアルバム『The Ballad of Darren』は今年の7月21日(金)にリリースされる予定となっています。レコーディングはデーモン関連の作品ではおなじみのレコーディングスタジオStudio 13とDevonで行われ、プロデュースはJames Ford(ジェームズ・フォード、アークティック・モンキーズの大半のアルバムやゴリラズの5thアルバム『The Now Now』をプロデュースしている)が務めているとのことです。アルバムに先駆けて、現在「The Narcissist」「St. Charles Square」の2曲が先行シングルとしてリリースされています。

 

 

▼「The Narcissist (Official Visualiser)」


www.youtube.com

 

 

▼「St. Charles Square (Official Visualiser)」


www.youtube.com

 

 

前作『The Magic Whip』以来8年ぶりのスタジオアルバムとなる今作『The Ballad of Darren』について、バンドのメンバーはそれぞれこんなふうに述べています*5

 

 

「(『ザ・バラード・オブ・ダーレン』は)今の自分たちが立たされている場所への考察とコメント」「アフターショック(余波)のレコード」──デーモン・アルバーン

 

 

「歳を取って、おかしくなってくると、演奏するものに適切な感情と意図が込められていることがより重要になる。リフだけではうまくいかないことがあるんだよ」──グレアム・コクソン

 

 

「長い関係というのが意味をもって続いていくためにはお互いを驚かせることが必要になる。僕らの場合、なんとかそれが続いているんだ」──アレックス・ジェームス

 

 

「一緒に音楽を作ることは常にすごく自然に感じられる」「どのアルバムでも、その制作過程で新しいことが明らかになり、バンドとして前進しているんだ」──デイヴ・ロウントゥリー

 

 

また、何とも言えない独特のセンスのアルバムジャケットは、イギリスの写真家Martin Parr(マーティン・パー)によって撮影されたものだそうです。この写真について、デイヴが過去のインタビューでこんなふうに言及しています。

 

 

「この写真には物理的な状況を克服するという側面があるんだよね。このプールの安全性ということでは困ったことにだいぶひどい状況でね。この場所に行って泳いでいたら、海からサメが入ってきたという話もあるんだ」──デイヴ・ロウントゥリー

 

 

マーティン氏についてはインターネット上にこんな日本語の記事も公開されていたので、リンクを貼っておきます。「ビーチに行くだけで、その国の事情が見えてくる。文化を超えて、たわいない日常や国民性に気づくことができる稀有な公共空間、それがビーチである」という言葉には個人的にビビッと来ました。なんかすごく分かる気がします。

 

 

numero.jp

 

 

numero.jp

 

 

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こちらは彼の公式サイトになっています。

 

 

www.martinparr.com

 

 

さて、4thアルバム『The Great Escape』を思わせるようなアルバムジャケットとバンドロゴをあしらった本作『The Ballad of Darren』は、バンドが自分たちの原点、「ブリットポップ」や「イギリスらしさ」に立ち返ろうとしているようにも感じられます。

 

しかしながら、『The Great Escape』のそれとは違いどんよりとした曇り空が印象的なアルバムジャケットといい、先行シングルの「The Narcissist」の内省的な歌詞といい、今回のカムバックは単なる回顧的なものでもないように感じられます。

 

まだまだその全容は明らかになっていませんが、ニューアルバム『The Ballad of Darren』、かなり期待できるアルバムになっている予感がします。

 

 

▼デジタル音源📂♫

 

〈シングル〉📻♫

 

●「The Narcissist」【ニューシングル】

実に8年ぶり!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来るニューアルバム『The Ballad of Darren』からの1stシングル!(2023年リリース)

The Narcissist

The Narcissist

 

●「St. Charles Square」【ニューシングル】

ブラー節全開!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来るニューアルバム『The Ballad of Darren』からの2ndシングル!(2023年リリース)

St. Charles Square

St. Charles Square

  • provided courtesy of iTunes

 

〈アルバム〉📕♫

 

●『The Ballad of Darren』(スタジオアルバム)【ニューアルバム】

前作『The Magic Whip』以来実に8年ぶり!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来る9作目となるスタジオアルバム!「The Narcissist」「St. Charles Square」ほか全10曲を収録!(リリース日は今年(2023年)の7月21日(金)の予定となっています)

 

 

▼フィジカル音源💿♫

 

●『The Ballad of Darren』(スタジオアルバム)【ニューアルバム】

前作『The Magic Whip』以来実に8年ぶり!イギリスを代表するバンドのひとつ、ブラーの来る9作目となるスタジオアルバム!「The Narcissist」「St. Charles Square」ほか全10曲を収録!(リリース日は今年(2023年)の7月21日(金)の予定となっています)

 

▼国内盤CD(おすすめ!)

輸入盤各フォーマットに続き、国内盤CDの発売も決定!輸入盤CD[豪華盤]に収録のボーナストラック「The Rabbi」「The Swan」の2曲に加え、国内盤CD限定のボーナストラック「Sticks and Stones」が追加で収録されています。

 

▼輸入盤CD[通常盤]

こちらは通常盤の輸入盤CDになります。

The Ballads Of Darren

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▼輸入盤CD[豪華盤]

こちらはボーナストラック「The Rabbi」「The Swan」の2曲が追加で収録された、豪華盤の輸入盤CDになります。

THE BALLAD OF DARREN [DELUXE CD]

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▼輸入盤アナログレコード

こちらは輸入盤のアナログレコードになります。収録楽曲は輸入盤CD[通常盤]のものに準じます。

The Ballads Of Darren [Analog]

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このほか、バンドの公式サイトと日本版公式サイトにあるオフィシャルストアでは、ニューアルバムのカセットテープやオフィシャルストア限定のアナログレコードなどの取り扱いもあるようです。気になる方は、記事下部の各種リンクからオフィシャルストアのほうへアクセスしてみて下さい。

 

 

最新情報はこちら!

 

 

バンド日本版公式サイト:Blur / ブラー | Warner Music Japan

 

バンド公式サイト:BLUR - Official Website

 

Summer Sonic公式サイト:SUMMER SONIC 2023 公式サイト

 

 

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